WTOのドーハランドやTPPで定めようとしてきたスタンダードは、国民国家の手足を縛り、国民国家の溶解を加速させるスタンダードであった。必要なのは、グローバル企業を縛るスタンダードなのである。これは、国民国家の諸機能を復活させ、生命と環境をはぐくむことを可能にするものだ。
グローバル競争を勝ち抜けと、ある国民国家が、別の国民国家を敵視するのはばかげている。国民国家同士がライバル意識でお互いに競い合う状態こそ、世界中から効率的に搾取したいグローバル企業群の思う壺だ。
国民国家群が手を携えて、グローバル企業に対決を挑むしかない。それができなければ、戦争の悲劇が繰り返されるだけであろう。 . . . 本文を読む