磯田道史氏の司馬遼太郎批判の批判 2017年08月23日 | 長州史観から日本を取り戻す 磯田道史氏の『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』(NHK出版新書)を読んだ。私は、いわゆる「司馬史観」の最大の問題点は、明治維新から日露戦争までの40年間を、坂の上の雲を目指して駆け上がっていくような、日本史上でも栄光に満ちた時代であったと解釈していることだと思う。司馬の解釈では、日露戦争の戦勝に酔い、明治維新がつくった近代的合理主義は駆逐され、精神主義や形式主義に毒されていって、ついに昭和の「鬼胎の . . . 本文を読む