日本ではとてつもなく矛盾した事態が同時進行しているのだ。水需要の減少は全国一津の現象である。しかるに、水道を民営化したい自治体では、「水需要が減少するから民営化せねばならない」と主張し、前提は正しくとも、解決策がまったく解決にならないトンチンカンな主張をする。他方で、ダムを建設したい自治体では、水需要が増加するという、事実そのものも全くのデタラメ、ねつ造の予測をし、全くムダなダムに湯水のごとく予算を投じている。ダムに投じられている年間2340憶円ものムダ金を、老朽水道施設の更新に転用すれば、問題は解決するのだ。民営化はもちろん解決策ではない。
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