小学校4年生の息子とまた、久しぶりに映画に行ってきました。
いつも行くのは、札幌駅のステラプレイスです。
札幌の中心街が以前の4丁目周辺から、駅に替わったと言われます。
確かにその通りで、やっぱり地下鉄に直結して、外気に触れることなく
巨大なアミューズメントとショッピングの楽しみを提供できている点で
駅に軍配はあがるのでしょうね。
さて、今回のはアニメで、原作は250万部売れたという絵本。
小学校の国語の教科書にも採用されている作品とか。
まぁ、例によって坊主が見たいというのを、そのまま見に行くという主体性のなさ
なもんで、見始めてから「ほう、こういうの、見たいんだ」と
息子のことを、知ることが出来るという次第なんです。
内容は動物アニメの基本的なヒューマニティものでしたが、
手塚治虫世代としては、オオカミとヤギの友情ものという、
食う、食われるという死生観に関する表現に関心を持ってみていました。
手塚作品の「ジャングル大帝」で、雪山をレオとひげオヤジが越すのに、
最後、レオが自分の肉を食っておまえが生き延びろ、というシーンがあったけれど
それと似たシーンに物語がたどりつき
さて、そこからの展開が、と引き込まれました。
たぶん、作者もそれからのドラマを意識していただろうと思うのです。
で、手塚さんは見事に「食う」という残酷な死生観を子供向けマンガに
織り込んだのですが、こちらでは、ドラマチックな展開をたどらせながら
最後はハッピーエンドに仕上げています。・・・が、どうなんだろう、
というのが率直な感想でした。 そんなきれいごとを教えてどうするんだ、みたいな。
でも、息子とふたり、そのあとも
マンガを買ってあげたりして、地下鉄に乗って帰ってきて
周り将棋に興じたりと、一日、仕事のことを忘れられて、癒された休日。
帰ってきたら、さっぽろはようやく銀世界。
やっぱ、こうでなくちゃ、冬の札幌らしくなくて、ね。 いい景色が広がっています。