三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

明治神宮の棟梁による八幡神社

2011年07月14日 06時47分56秒 | Weblog






きのうは午前中、建築家・内田祥哉先生の自宅訪問取材。
この取材については、追って誌面で発表したいと思っています。

で、わたしもこの桜上水から神田川近辺に来たのは初めて。
桜上水駅で降りて、北方面に向かったのですが、
周辺には武蔵野の面影があちこちに残る
落ち着いた住宅街の雰囲気が充満しております。
で、やや時間が早かったので、
周辺にあった、「八幡神社」にて一休み。
と思ったら、この神社の造形が素晴らしくいい。
びっくりして、カメラを向けてみました。
すると、正面のプロポーションもいいのですが、
この写真のように、側面から屋根の連なりを見ていて
驚嘆してしまいました。
屋根の曲面のビーナスラインが連続していて、
得も言われぬ美しい屋根を形作っていました。
いろいろな社寺建築も見てきていますが、
なかなかここまでの美しさのものはよく知らない。
これは密かなコレクションに、と記憶にインプットいたしました。
で、そのあと内田先生を訪問したのですが、
この周辺の景観、歴史的成り立ちに話が至って、
この神社のことにも話が触れたのですが、
先生からこの神社、「明治神宮を建てた棟梁が建てたのです」
という来歴を聞かされた次第です。
なんでもその棟梁さん、明治神宮を建てた後にはほとんど仕事を
受けなかったのだそうですが、
特に請われて、この八幡さまだけは受けたという仕事なのだとか。
先生の事務所の手書き案内地図に、
とくにこの神社がまるくマークされていたのですが、
そういう「強調」マークでもあったようなのです。
帰り道、ふたたび参詣させていただき、
その美しい姿をふたたび見させていただいた次第ですが、
なにやら、二倍に楽しめたような心地がいたしました。
コメント
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