きのうは午前中、建築家・内田祥哉先生の自宅訪問取材。
この取材については、追って誌面で発表したいと思っています。
で、わたしもこの桜上水から神田川近辺に来たのは初めて。
桜上水駅で降りて、北方面に向かったのですが、
周辺には武蔵野の面影があちこちに残る
落ち着いた住宅街の雰囲気が充満しております。
で、やや時間が早かったので、
周辺にあった、「八幡神社」にて一休み。
と思ったら、この神社の造形が素晴らしくいい。
びっくりして、カメラを向けてみました。
すると、正面のプロポーションもいいのですが、
この写真のように、側面から屋根の連なりを見ていて
驚嘆してしまいました。
屋根の曲面のビーナスラインが連続していて、
得も言われぬ美しい屋根を形作っていました。
いろいろな社寺建築も見てきていますが、
なかなかここまでの美しさのものはよく知らない。
これは密かなコレクションに、と記憶にインプットいたしました。
で、そのあと内田先生を訪問したのですが、
この周辺の景観、歴史的成り立ちに話が至って、
この神社のことにも話が触れたのですが、
先生からこの神社、「明治神宮を建てた棟梁が建てたのです」
という来歴を聞かされた次第です。
なんでもその棟梁さん、明治神宮を建てた後にはほとんど仕事を
受けなかったのだそうですが、
特に請われて、この八幡さまだけは受けたという仕事なのだとか。
先生の事務所の手書き案内地図に、
とくにこの神社がまるくマークされていたのですが、
そういう「強調」マークでもあったようなのです。
帰り道、ふたたび参詣させていただき、
その美しい姿をふたたび見させていただいた次第ですが、
なにやら、二倍に楽しめたような心地がいたしました。