けさのニュースで気になった記事。
都道府県議長会、首相に退陣決議提出へ
全国都道府県議会議長会は27日の定例総会で、菅首相の退陣を求める緊急決議を賛成多数で可決した。
岩手、宮城、福島3県の県議会議長が連名で提案した緊急動議を受けたもので、近く菅首相に提出する。
決議書では、退陣を求める理由として「東日本大震災の復旧・復興に明確なビジョンの提示がない」「原発再稼働のあり方をめぐる場当たり的な対応」などを挙げている。
畠山和純・宮城県議会議長が「1日も早い復興を果たすには、最大の足かせとも言われる菅首相の存在をぜひ考えていただきたい」と緊急動議を提案。「政治的、政局的になってしまう」(和田宗春・東京都議会議長)と一部に反対意見もあったが、賛成多数で可決された。
(2011年7月27日19時48分 読売新聞)
わたしたち、住宅に関しての動きでも、
今回の震災後の停滞感はかなり際だっていると感じられます。
被災3県を中心にいろいろな情報収集に当たっているのですが、
現場的には、さまざまな提案を挙げてきているけれど、
結局は中央政権の側の「基本方針」の無定見ぶりが
そのまま、復興の遅れに繋がっている。
「告発」型のリーダーシップでは、
国家運営という仕事には、最低限のレベルにも到達しないのですね。
いまや、官房副長官が「早く辞めろ」と連日呼号しているようですから
普通の神経であれば、内閣不一致の責任を取って
罷免するなりするのですが、
そういうことすら思い浮かばないほどの状況のようです。
で、それが国家にとってどれだけの損失になっているかという
ことを想像する考えもないようですね。
小沢一郎は「退陣3条件」が満たされても、菅首相はやめないだろうと
観測しているということだそうですが、
これが正鵠を穿っているのでしょうか。
ただ、こういう状態で、
この国の権力のモラルが、どんどん低下していることは
明瞭な事実として積み重なってきている。
これまで、モラル違反ということで政権が立ち行かなくなったことがあったけれど、
これ以降の政権に、ある種の「なんでもあり」を
既成事実として積み重ねているという意味では、すごい。