きのうは十勝2×4協会のみなさんが札幌の住宅見学に。
やはり、住宅デザインでは札幌の住宅を見るのが一番ということで、
そのコーディネートを頼まれて添乗員をやっておりました(笑)。
いろいろな設計者の住宅をセレクトして
都合6件の住宅を見て回った次第。
見学後、いろいろな感想を伺ったのですが、
おおむね、「刺激を受けました」というご意見。
設計者の意図や、考え方などを実地に即して聞くことが出来るので、
理論ではない住宅デザインを吸収できるのかも知れません。
ディテールについての質問などでは
一気にうちとけるような瞬間もあって、まぁ成功だったかなぁと。
こんな様子を見ていると、札幌って、
きわめて特異に、住宅デザインが進展している地域ではあるのかも知れません。
わたしどものReplan誌では、
創刊当時からずっと、住宅デザインの北海道のレベルを向上させたい、
っていう願いを持ち続けてきた次第です。
特集とか、建築家住宅取材などを継続的に仕掛けてきました。
もう20年以上になるわけですが、
そういうなかで、ハウスメーカーを選ぶときのほとんど内容の感じられない判断基準、
「有名な会社だから」みたいな
ユーザー意識の払拭に努めてきた気がします。
なかなか、この意識をなくすことは難しいと思っていますが、
一方で、確実に「注文住宅本来のデザイン性」という志向が育ってもいます。
そういう活発なデザインの切磋琢磨を、市場環境として仕掛け続けることは
けっこう、大切なことなのだろうかと、改めて、思いを致させてもらいました。
こうしたユーザーマーケットは、さまざまな年代に浸透して
一昔前とは比べようもないほどに進化を見せています。
住宅デザインの向上は、結局地域に生きる暮らしの豊かさに繋がるとも思います。
それが地域への愛着を育て、
地域が良くなっていく、小さな力にはなっていくものと思います。
十勝のみなさん、作り手としてのみなさんが
いろいろな気付きのきっかけにしてもらえるのなら、
大いに利用していただきたいと思います。
そしてまた、十勝にすばらしい住宅デザインが根付き、
十勝らしい発展を見せていくことが、
強い住宅産業を育成するのだと思います。
たいへん楽しい一日でした。