三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

わたしのCO2

2008年03月19日 06時39分47秒 | こちら発行人です
CO2削減って、いろいろ言われているのに
じゃぁ、どういう風にしたら個人生活レベルで削減できるのかって、
そのような論議はあまりされませんね。
こういうことは、なにを表しているのでしょうか?
考えられることは、問題があまりにも大きすぎる話なので
とても日常的なこととして想像できない、ということ。
その裏には、個人生活と直接結びついているという意識が希薄
ということを表現している。
こういう見方は、やはり大きいと思いますね。
それともうひとつは、CO2って、「可視化」できない、ということも大きい。
ことばやイメージではさんざん言われているけれど、
具体的なかたち、数字レベルで把握することが難しい。

スウェーデンの無暖房住宅を建てたハンス・エークさんが
講演したときに聞いた話の枕エピソードは、
「わたしがこの場所にたどりつくまでに消費したCO2排出量」について、でした。
家を出て、自転車でどこそこまで行き、
そこから公共的交通機関を使用して、それらのCO2排出量を計算していくのですね。
そのときは、そういう計算式ソフトがあるものか、と
感心して聞いていただけだったので、
詳しく質問することはできませんでした。
サミットが迫ってきて、こうした話題が大きくなってきていますが、
それでもなかなか、日本では普及していない。
なにかないものか、と探していて、
インターネットで探したのが、このソフト、っていうか簡単な計算ソフト。
My CO2というそのまんまのものなんですが、
http://www.myco2.net/eco-pro/index.php
というところで、公開されています。
スウェーデン製のものだそうで、日本語版にしました、ということらしい。
で、わたしの暮らしぶりなどをアバウトながら、入力して得られたのが
写真のようなデータでした(冷や汗)。
まぁ、ちょっと問題のある暮らしぶりであることが暴露されました。
とくに出張が多い生活というのは、CO2の排出量が大きいと言えますね。
でも、それはあらかたがわたしが乗らなくても排出されるものなので、
やっぱり、自分が出しているという感覚からは遠い。
そういう意味から言えば、まだぴったりアジャストしているとは言い難い。
しかし、ひとつのガイドライン的な意味はあるといえます。
わたしの現在の生活ぶりでは1年間に15.11トンのCO2排出。
日本人の平均的排出量が10.6トン、京都議定書目標レベルで9.3トン。
というような数字的な把握がとりあえず得られるというのは
意識的にはたいへん大きいものがある。
これからいろいろ考えていくのに、こういう指標が
もっと充実していく必要があると、痛感している次第です。
みなさん、いかがお考えでしょうか?

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