リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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ひとりごと・・・

2008-11-26 16:11:52 | Weblog
週刊現代にこんな記事があった…
 角界、モンスターペアレントなどの次は
歯科がターゲットか、、、
マスコミよ、誇大表現するまえに、あなた方の
誇大表現により世の中が取り乱されることを
考えてほしい。
週刊女性セブンや女性自身でも以前歯科がパッシングされて
いたが、いい加減、もうちょっと慎重に発言してもらいたい。

若い医師や技術が乏しい医師に、高い料金をおさめさし
名医と表してあげるからと高い広告料を請求したりするわりに
ネタ不足かなんか知らないけど、こうして歯科をたたいたりする。
しかもそれがモンスターだと。
私にしてみればこれらの記事や誇大広告を提案してくるマスコミの方が
モンスターメディアである。

今、医療界は医も歯も様相が様変わりしつつある。
特に歯科においては飽和状態で、医療云々より経営主体になってる。
そこにかこつけて、医院経営コンサルタントなる職種の輩が
『増患、増収』をうたい文句に歯科界にえらいすごいうたい文句で
講習会なるものを宣伝し、
やれサロンみたいな雰囲気に、神様をお迎えするみたいに対応しなさい、
消毒にどれだけ重視してるかを強調しろだの、ひどいものになると
イベント(クリスマスやハロウィンにスタッフがコスプレして迎えるなど)
をしろだの、スタッフは若い美人な子をそろえろだのetc…。
しかしこれらの中で私が一番びっくりしたのが、地域で評判の歯科となる
ために一定の時間帯に患者のアポイントを集中させろというコンサルタント
がいる。つまり、たとえばドクター1人の医院で朝9時のアポイントに患者を
5~6人集中して予約さしておく。さすれば必然的に待合室は人でいっぱい
になる。患者は待たされる時間の中で、それだけ人気のある歯科という錯覚
に落ちるのだ。なんとも手のこんだことか。これらが医療なのか? 患者側は
本当にこんなこと考えられていてうれしいか?  
大体、これらのことは、
  歯科医療の本質に触れたものはな~~~~んにもない。

歯科医療は、医者の世界でいうなら外科、整形外科などと同等に、
技術と知識が重要視される『技術職』ということをメディアも患者も医師も
忘れてはいけないのだ。
患者はどんなに雰囲気がよい医院で、丁寧な応対されて、きれーなねーちゃんに
ご案内されても、自分の病態もしくは主訴にたいして満足した結果が
満たされていなければこれはまったく医療ではない。患者自身が治療後
えっ?って思うような結果であっても、トークでごまかされたところで
メッキはすぐにはがれてしまうが、それにしばらく気付かない患者もいる。
でもって治療後にもし文句をブーブーいったとこで、後戻りはできないのである。

メディアが称するモンスターなるものを淘汰したいのであれば、
医療の質を問えばいいのである。さすればコンサルタントの方向性も
変わってくるし、患者の着眼点も変わってくるし、医師の臨床への
姿勢も変わってくるであろう。
医者が患者を、患者が医者を、双方が互いに育てあっていくすべが
医療の水準が上がる近道だと信じてやまない今日この頃なワタクシです。。。