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デジタル化に思うこと。。。

2019-02-18 08:29:05 | Weblog
昨日、東京で行われた日顎指導医研修会に参加してきた。
その講演の中で、口腔内をデジタルスキャンすることで
模型や咬合器を用いなくても補綴物が作成でき、その精度も
中々良いという内容の講演があり、興味深々拝聴することができた。
他にも無呼吸症候群で歯科で対応できるケースについて、医科との連携についてや、
昨今の歯科事情から考えるメタルフリーのお話もあり、
非常に参考になり参加してよかった。

ただ、昨今のデジタル化については反論ではないが、
本当にどこまでデジタルに依存するべきなのか
私の中では思うことが多々あった。
歯科界を明るくするための最先端技術は、技工士の未来を暗くする場面もあり、
歯科界全体からすれば本当によいものか、私にはよくわからない。
また、現代はまだデジタル化が本格始動しはじめた段階であるが
何十年先に完全にデジタルが主流になったとした場合、
今我々が行っているアナログ的な技術を知ることもなく、デジタルの教育と情報のみで
育ってしまった後継者たちは、もしトラブルなどでその器材が使えなくなった場合
どう対処するのか…

世界的にみても歯科界でのデジタル化が遅れている日本といわれているそうだが、
時計職人や陶芸、美術でもそうだが、歯科医師も同様に、
補綴物や修復物を作成する物づくりの職人にAIは必要ないのでは?

妥協したとしても
「温故知新」・古きよき技術をしっかり手に染みつかせてから、最新のテクノロジーを
用いることをわすれてほしくないと、生意気ではあるがそう願う今日この頃な私だ
なんでもかんでも新しいものにすぐ飛びつくより、
今自分が学んだ学術をしっかり活かしているか、
しっかりできているかの方が大事だと思う故、
私はおそらく完全デジタル化がなされたとしても
きっとぎりぎり限界までデジタルにはたよることはないだろうな。。。
我々は医療人であるとともに職人なんだよね

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