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2019-01-10 08:02:56 | Weblog
昔当院で治療してた患者が、仕事でアメリカに数年勤務して去年日本に帰ってきた。
先月、1年前にアメリカで治療した右下のAC脱離を主訴に来院。
口腔内みて『 ん? 』。。
昔当院で保険治療していた部分がすべて真っ白になっている。
主訴の部分もインレーだったのにフルカバレッジになってるし…
US歯科医いわく、全部白にしましょうとのことで、メタルインレーやメタルCKを
全部やりかえたらしい。。。
自腹だったら断わるが、会社が医療費はすべて負担してくれるとのことで即決したとのこと。

患者さんいわく、アメリカの先生は日本人の口の中が、メタル修復がいっぱいなのはかなり驚きらしい。
それゆえ昨今はメタルフリーが当たり前のようにされているが、
日本で保険治療希望ならメタル修復になってもしょうがないでしょ。。。
近年は保険でもCADCAM冠が適応されているが、第二大臼歯やブリッジは適応外だし
そんな限られた環境のもと、一生懸命治療してる我々日本の歯科医の気持ちもわかってもらいたい。
だいたい金属アレルギーがどうだこうだといわれ、だからメタルフリーが良いと掲げられているが
全員が全員アレルギーを心配しなければならない状況だったら
国が保険制度の中でもっと積極的にメタルフリー治療を保険で認めてくれるでしょ。
そこまでの必要性がないから保険制度は今もなおメタル修復が主流になっているんじゃないの…

憎たらしいこといいたかないが、メタルフリーを掲げ白い材料で治療しても
その環境を維持できる状態を作る技術、これをもっている歯科医は世界的にみてもどれだけいるだろうか?
今回のこのAC脱離、なぜ脱離したのか。 単にとれたからつけるだけという問題ではない。
ある大きな理由があったため、必然的にとれたのだ。
当然私はその理由に対して対処してからACを再セットした。

因みにこの患者さんの口腔内、骨隆起がぼこぼこ多くなっていることを指摘したら
以前はこんなことなかったと、気にはされていたが、
この事例の場合はある理由があってこのようにあちこちに骨添加が起こってしまっている。

白い歯にすることが健康増進であるわけないし、なんでもかんでも自費診療にもっていこうとせず、
基本的な手技をしっかり行うことに心血を注ぐことの方が大事でしょ!
(私の処置したメタル修復をいともあっさり取っ払ったUS歯科医にムっとしてる私。。。)

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