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2019年1月13日 スプリント治療の練習

2019-01-14 08:25:14 | Weblog
先週末は当院で顎機能障害に対するスプリント治療について有志が集まり実習を行った。
去年、学会誌に掲載した親分(西川洋二先生)と私の論文のスプリント治療について
やはり論文の内容だけでは分からない細かいスプリントの調整法の勘所や、
色々な事例に対するスプリントの調整法の違いについての私から解説と実際の方法のデモを行い、
その後参加者が実習を行った。

昨日は参加された先生たちの中で、4名が顎運動や筋触診で異常がみられたため、
実際臨床で行うべきスプリント治療からの咬合調整法を、私は先生方に
補助についてもらいながら調整を行い、どこをどう見て、どう診断し、
どのような調整を行ったら即時に劇的に症状が改善するかを
目のあたりにして学んでもらった。 
実際調整を受けた先生方は症状の即時変化がかなり衝撃的だったみたいで感動されていたが、
感動するだけでなく、この手法を自分たちの臨床でぜひ実践してもらいたい。
普段の臨床に直結している内容であるため、練習後、
彼らは、思い返せば分からなかった原因や、その診断が見えてきた気がするため、
それを確かめたいということで休み明けの診療が楽しみでしょうがない、と話される先生方が多く、
長丁場の内容だったが、皆非常に楽しそうに研鑽されていたことを嬉しく思う。

歯科治療を行う上で、歯周病治療と同等にもっともベースになるこの原因除去療法。
この処置がなくして、保存補綴治療(対症療法)を行っても意味がない。
また機能障害を見分ける診断能力がない診査診断がいかに無意味なものか。
地味な診査と治療こそ、その底力は計り知れないことを伝えたかった。

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