リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

オリジナルHP: http://rikidental.client.jp/

水平埋伏智歯の抜歯処置

2016-12-09 08:40:45 | Weblog
水平埋伏している智歯の抜歯… 術後に、強烈に痛みと
顔がぼっこり腫れるイメージをもっている患者はけっこう多い
この術後の腫れと痛み、できる限り少なくしてあげたいのは我々の共通の本音だろう。

腫脹と疼痛は生体の外来刺激や感染に対する応答反応であることは周知のことである。
それゆえ私は、この反応が少しでも軽減されるように
極力フラップは小さくあけ、剥離も必要最小限にとどめるようにする。
基本抜歯以外の外科関係でもすべてこのやり方で行っているが、
これは上皮内組織や骨が空気にさらされる面積を小さくすることを目的にしている。
結構これだけでも腫脹と疼痛の度合は違ってくる。
そして局所麻酔もできる限り少ない量で処置するようにしている。
また、抜歯処置にかかる時間も、この腫脹と疼痛の度合にかかわってくる。
長い時間処置を行っているとその時間分、術野が空気にさらされているわけだからである。
それゆえ手際よく処置を行う方がよい。(難易度にもよるが…)

ちなみに私は水平埋伏抜歯は数えたことはないが、それなりの数を処置してきたが
大体平均30分以内で行っている。しかしあまりにも深い位置にある智歯に関しては
総合病院の口腔外科に処置依頼をしているが…

提示する症例は右下の水平埋伏智歯の抜歯後の状態である。
局所麻酔はカートリッジ半分の量、処置時間は20分であった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。