
ギターにおいてナットとサドルの2カ所が弦を直接載せている部分なので、音にとって重要だということは納得できる。特にサドルは、エレキギターではオクターブバランスの調節をするなどギターの音程・音色に重要な部分だろう。そして、今各社において様々な形のサドルがあるようだ。調べてみた。
一般的なギブソンのサドルとしてネット上で紹介されているのは、2弦の接弦部分が後ろに下がる、つまりピン寄りの形をしたものだ。そこを含めて各弦とは点的な接触をする構造になっている。これらサドルとナットに関するだけでもいろいろな人がレクチャーしていて、音質や音量に大きく影響するという。また、2弦と6弦がピン寄りの形をしているものがある。これにより2弦と6弦の弦長が僅かに長くなるのでフレット音痴が減ると言っている人もいる。仮に接弦位置が弦ごとに違えばオクターブ調整がより適正になると言う人もいる。
ギターとは何とも奥深いものである。ナットやサドルの材質にこだわり自分で形を整えることで音が良くなる、と唱える人も多い。今のところそれに深く関わろうという気持ちはないが、やはりJ-45の2弦の響きが良い理由は気になる。そしてそれを説明するものは見つかっていない。ただ、弾いていて気持ちが良いのだからそれで良いのだろう。ふとマーティン000-1を見ると、これもまた変わった形のサドルを載せていることに気がついた。アコギの音・探求の旅は果てしない…。