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ジョビンは私の敬愛する4大作曲家(ミッシェル・ルグラン、ジョージ・ガーシュイン、久石譲、そしてカルロス・ジョビン)の一人である。幸運にも86年8月5日に行われた札幌公演にも行くことができた。奥さんや娘さんがヴォーカル・メンバーとして参加し、カルロスのピアノとコーラスが主体の良質なライブだったと思う。その8年後に亡くなっているので、本当に貴重な機会であった。
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「イパネマの娘」「波」など超有名曲が数多くある中で、これこそ私の一番と決められる曲はないのだが、あえて上げるなら「Double Rainbow(別名「バラに降る雨」)」か。メロディの美しさが絶品。また、アルバムもたくさんリリースされているが、私の持っているものはどれも良い。異色なのは「3月の水」のオリジナル英語ヴァージョンとポルトガル語ヴァージョン両方が収録されている「Jobim」(73年)。クラウス・オガーマンのアレンジによるゴージャスなストリングスが全面参加した映画音楽風のアルバムで、「夢弦サウンド」の大好きな私には至福の作品である。「Urubu」(76年)というアルバムも同じようなサウンドで、あまりボサノヴァらしくない。しかしオガーマンのアレンジはこの作品でも素晴らしいの一語につきる。
それでもボサノヴァとしてのお勧めは?と聞かれたら小野リサの「The music of Antonio Carlos Jobim "IPANEMA"」を推薦する。ジョビンを敬愛する彼女による有名曲満載のアルバムだ。中でラストの「Two Kites」 は80年に制作されたジョビンの「TERRA BRASILIS」というアルバムに収録されている軽快でミュージカル風のナンバー。知名度は低いかもしれないが名曲だ。それから、「シナトラ/ジョビン」(67年)も傑作アルバムだ。ジョビンのギター演奏が堪能できる。ああダメよ、ダメダメ!…やはりひとつには決められない!!
ジョビンについてはいつかあらためて書こうと思う。