ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

やっぱりオフコースはイイ、、、(その2)

2017年07月02日 | ミュージック

 もうひとつの思い出は、学生時代のバンドが卒業前に自主制作アルバムを作ろうと録音作業をしていた時大変お世話になった方の話。その人はバンド・ギタリストの大学の先輩で某レコード会社に勤めていて、オフコースのレコーディングに係わっていた。裏話的に教えてくれたのは、彼らはスタジオに入ってから曲作りを始める、その時に壁に紙が貼ってありそこに「愛」だの「別れ」だの曲のモチーフになる言葉が書かれていて、それを見ながらまずコード進行を考えながら作業している、当然歌は最後になるのだということだった。それが具体的に見えたのがNHKで放送されたドキュメンタリー番組「若い広場」のアルバムover制作過程を追った「オフコースの世界」。キーワードの掲示こそ見られなかったが、ラフなコード進行を元に肉付けをしながら仕上げていく模様をみて納得した。特に某曲の初期バージョンの練習風景が紹介されていたが、それが最終的に「愛の中へ」として完成させるというプロの力の凄さを見せつけられた。実は我がバンドもそのような曲作りをする場面が多かったので、かなりの親近感を感じさせてくれたのも事実であった。(中身は別として。)

 このような思い出の中、最近またオフコースを良く聴いている。特に好きな曲は、「水曜日の午後」「ワインの匂い」そして「きかせて」。動画サイトをチェックすると昔は頻繁にラジオ番組には出演していたようでスタジオライブの音源もいくつかアップされていて、つい聞き込んでしまう。そこで聞かれるスタジオ盤とは違ったコーラス・アレンジを参考に、近い将来自分でも演奏したいと思う。(「きかせて」はライブでは演奏していないと勝手に思っていたがちゃんとあることに驚き!)

 アルバムでは目下のところ「きかせて」や「YES-NO」、「時に愛は」などを含むWe areが好きなのだが、次作のoverも良い。ドキュメンタリーを見たことも興味を倍増させた。そして、これらの2枚のアルバムタイトルをつなげると、We are over(僕たちは終わった)となることの意味なんかも当時は考えていたものだった。この時実は鈴木康博がグループをやめる方向で進んでいたのを知ったのは数年後のことである。そういえば、4人編成になったオフコースのas close as possibleツアー(87年)の札幌公演に行ったものだ。もう30年も経つのだなぁ。

 オフコースは、しばらく経つとまた聞きたくなる。やっぱりイイ、、、