最近YouTubeの中で、「初めてアコースティック・ギター(以下アコギ)を買いました」のような動画が好きで見ている。楽器店に行っていくつかのギターを見たり、お勧めを聞いたりしながら最終的に好みの一本を決めて購入。「買っちゃいました〜」と言いながらのヤッター感と、これから練習を頑張るゾー的笑顔がとっても良いと思いながら見ている。こちらも思わず笑顔になっている。
それは自分が初めてギターを買った時のことを思い出しているからだ。実は最初に買ったのは小学校卒業直後の春休みに入手した当時数千円のガットギターだった。それを中高生の時ずっと弾いていたのだが、あれはどこに行ってしまったのだろう。とにかく、弦高が高くて試練の日々だった。でも「禁じられた遊び」や基本的なコードはマスターできた。ということでその件については以下省略させて頂く。
本格的なギター購入は大学生の時である。大好きなGenesis のコピーを本格的にしたくてアコギの12弦を探し求めた。6弦ではなく12弦である。その時私にとってアコギとは12弦のことだったのだ。当時は東京に住んでおり、また大学が神田にあったのでお茶の水の楽器店巡りをした。正確にどの店を巡ったのかは覚えていないのだが、購入したのは谷口楽器さんだったと思う。そこで巡り会ったのがK.YairiのYW600-12であった。
(K.yairi の輸出用ブランド Alvalez 製とのこと。)
その邂逅に至るまでY社製やM社製、その他の12弦ギターはいくつか目にした。一応試奏させてもらうのだが、どれもしっくりこなかった。一番の問題は弾きにくいということ。12本も弦があるのだから指の力も思った以上に必要だった(と思う)。肝心の音色もあまり気に入らなかった(と思う)。ところが、ヤイリのギターは全く違った。まず音が綺麗でびっくりした。このことは今でもはっきり覚えている。そして弾きやすい。それにも驚いた。とうとう見つけた!という感じだった。だから問題は金額。学生の身で高額な物は買えない。確か7万くらいだったと思う。一夏のバイト代でも買えない金額だったはずで、ローンを組んだかと思う(不確か)。だが、多少無理をしてでも欲しかったのだ。購入を決めた時には、今各動画の皆さんが見せてくれた笑顔を私も披露したはず。
そして、これを書きながら思い出したのは、カワセ楽器の12弦ギター用弦を愛用していたこと。その理由は単に安かったから。12本の弦の中で、3弦の副弦が細くて結構切れやすい。ちょくちょく交換していた。店舗がお茶の水にあったのだが、今も売っているのだろうか。(ググるとホームページがありました。弦も通販で販売中です。失礼しました!)
ということで、実質的初購入のアコギはK.Yairi YW600-12 1977年製である。言うまでもなくヤイリ・ギターは永久保証。今まで一度メンテナンスに出している。(その詳細はこちらとこちらに。)
さて、最近またアコギを弾き始めたこともあり、これから少しの間アコギ談義を続けていこうと思う。かつて本ブログで自分のアコギを紹介をしたこともあるが、改めて書いてみたい。
ヘッドのロゴは K.Yairi だがペグ裏のマークはAlvarez 。
指板のポジション・マークが気に入っているが、指板の削れが目立ちます。
12本の弦交換は大変です。
昔のギターケースとロゴ。1977年製なので今年44歳?