ヒロヒコの "My Treasure Box"

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アコギ談義その2: ギブソンVS マーティン

2021年10月03日 | ギター

 ロンブーの敦氏が、シンガー・ソングライターとして「あいみょんみたいになりたい」という理由でアコギを買いに行く動画がYouTubeにアップされている。楽器店で最初に見たのがテイラーのコーナーだった(すでに一本所有している模様)が、その後店員さんの紹介でギブソンのJ-45を手にしてかなり気に入った様子。それで購入決定かと思いきや、マーティンも見たいということでD-45を試奏する、という展開であった。このように、アコギと言えばやはりギブソンとマーティンの名前が出てくるだろう。そこで、今日の談義テーマはギブソンVS マーティンである。両者のギターにはどのような特徴があり、どちらが良いのか?などを論じたサイトや動画はたくさんアップされている。そこで、たまたま私も両方のギターを持っているので今回談じてみたい。

 この話題として紹介される定番のマーティンのアコギはD-28だろう。だが、私が持っているのはM-36というマイナーなギターである。最初はD-35を所有していたのだが、それがM-36に代わった。一方ギブソンはJ-45。先に購入したということでJ-45から紹介しよう。

    

 J-45についても本ブログで紹介したことがある(こちら)。Rim Shotというアリスのベーヤンさんがオーナーをしている楽器店から購入した2006年製、赤ラベルの中古だが、直に店に行ったのではなく、ネットショッピングである。だから試奏もせず、ただ店の説明と写真を見ての購入だった。いろいろ探して最終的にこれにした理由の一つは「価格」である。上を見れば切りのない中、無理すれば手の届く範囲だったと思う。それでも高額だったので、この時だけはローンで購入した。一度も弾かずに高額なギターを買うなんて、今考えると無謀である。だが、北海道の地方に住んでいた私は近くに楽器店はなかったからネットショッピングだけが頼りだったのだ。思いが叶ったのか、届いたギターはお気に入りの一本となった。最初の一振り?からとってもいい音がしたのだ。当たり外れが分かるわけもない自分だったが、少なくとも、これがギブソンの音なのか!と感動したことを覚えている。そして、他のYouTube動画で言っている人もいるが、ギターの匂いがとても良い。リッケンバッカーの620を新品で購入した時は塗装の甘い匂いがしたのだが、J-45はサウンドホールの中からその匂いがするので、多分木材の香りなのだろう。それにバニラのような香りがミックスされた何とも心地良い匂いなのである。

 話がそれてしまったが、私のJ-45は今年で生誕15年となった。深いボディの振動が体に伝わるふくよかな音なのは購入当時と変わらない。そして、抱えていても弦の美しい響きがストレートに耳に伝わってくる。特に2弦の響きが良い意味で異質で、他の弦にはない倍音が含まれている気がする。これはグレッグ・レイクがギブソンのウエスタン型ギターで弾き語る「展覧会の絵」のThe Sage(賢人)の音と似ているとずっと思っていた。2弦部分だけ後ろにずれているサドルの形(オフセット型)が影響しているのだろうか。(オフセットもオクターブ調整のためと聞いてはいるのだが。)J-45はコード弾きのドンシャリ音、ジャキジャキ音には定評があるが、指弾きのアルペジオも絶対に美しいと思う。特に私のJ-45は5、6弦より1〜3弦の響きが良いように思われる。

 本器にはサドルの下にピエゾ型のピックアップが着いている。現行型はサウンドホールの所に調整つまみがあるように見えるが、06年製には何もない。ボディの中に9Vの電池を装着する袋があって、コードが伸びているだけ。なので、アンプで調整するしかない。今までで一度だけ、バンド演奏のライブでアンプ(Rolandのジャズコーラス)に繋いで演奏したことがある。あの時は観客が800人以上いたのでピックアップ付きのJ-45は重宝した。でも、どのように聞こえていたのか、自分ではよくわからなかったのが悔やまれる。(続く)



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