カナダ発プログレ・バンド "MYSTERY" の2012年作。Steve Hackett 先生の最新盤以外、現役で活動しているこの手のグループのアルバムを購入したのは久しぶりだ。これが実にイイ。アコギとフルートのデュエットで静かに始まるオープニング。全体を通した美しいメロディ、プログレ・ハード的メリハリある展開の気持ち良さ、エッジの効いた泣きのエレキギターと幻想的なパッド系シンセなどなど。このゲスト参加のフルートの味付けも良い。ボーカルは09年からジョン・アンダーソンの後任としてYESに加入した BENOIT DAVID が担当。透明感ある歌声を聞かせる。実はこの人の YES でのパフォーマンスを YouTubeで見た時、音程の不安定さからあまり感心しなかった。だが、アマゾンのHPでたまたまこのアルバムを見つけて試聴した時に、とても引きつけられた。もし自分が今バンドを組んでいたら、こんな感じの音楽をやってみたいと思わせる曲の仕上がりである。ギターもシンセも大活躍だが、この両者は一人のプレーヤー Michel St-Piere という人が担当しているので、果たしてライブではどう立ち回るのだろうか。(たまたま YouTube にアップされている映像では総勢10名ほどのメンバーが演奏している!)
久々に好きなプログレに巡り会った。当分の間愛聴盤となるに違いない。
久々に好きなプログレに巡り会った。当分の間愛聴盤となるに違いない。