音楽を聴いていて、これ良いな、と思ってCDを注文したら、意識していないのにいつの間にかたくさんアルバムを購入していたというアーティストがいる。バーブラ・ストライサンドである。以前に書いたが私はゴージャスなストリングスのアレンジが大好きで、勝手に「夢弦サウンド」と呼んでいるのだが、バーブラにはそうしたアレンジの曲が多くて、つい聞き惚れてしまうのである。気がつくとすでに11枚のアルバムが手元にあった。特にブロードウェイのミュージカル・ナンバーや映画の主題曲を集めたアルバムは私の大のお気に入りで度々聞いている。そしてこのたび、新作のRelease Me というアルバムがタイトルどおりリリースされた。これは彼女のキャリアの中での未発表曲を集めたアルバムで、一番古い録音は67年と記載されているので、実に私も小学生の頃だ。その頃から抜群の歌唱力で伴奏のオーケストラも素晴らしい。たくさんのお蔵入りを彼女自身が聞き直し今回11曲を選んだそうだ。50年の隔たりを全く感じさせないアルバムとしての統一感もあり、新作として聞いて違和感がない。ジョビンの作でもマイナーなAntigua (英題 Lost In Wonderland)という曲が収録されているのもボサノバ好きの私の心をくすぐる。実に心が癒されるアルバムである。
さすがに最近の作品では声量が落ちたかのように感じたのだが、何と現在ツアーを行っているとのこと。アメリカでは特別の存在なのだろうと思う。今後の活躍にも目を向けたい。
さすがに最近の作品では声量が落ちたかのように感じたのだが、何と現在ツアーを行っているとのこと。アメリカでは特別の存在なのだろうと思う。今後の活躍にも目を向けたい。