線路はレールの下に枕木、枕木の下に土台がある。
土台と言っても「土」ではなく、敷き詰められているのは「石」だ。
つまり、動植物の目線で考えれば、そこは一種の荒れ地である。
石の目は粗く、水や養分を蓄えるのに向いていない。
常に列車が通過するため、線路の上では根も張れず、
ゆっくり過ごす事もままならないだろう。
だが、ほんの少し横にそれた辺りを棲みかにするタフな奴もいる。
「セイタカアワダチソウ」だ。
以前、今月5日…空き地一面に森のように茂った様子を掲載したが、
線路脇もなかななかの繁殖度合い。
通過する列車を覆い隠すほどの背丈に伸び、
まるで、林のようになっている地点もある。
11月下旬並みという今年一番の冷え込みになった今朝。
僕は今にも泣き出しそうな空の下、線路の傍を散歩していた。
…と、突然、列車の接近を告げる踏切が鳴った。
小さな汽笛と共に、みるみる近づく赤いトレイン。
走り去る直前、慌ててシャッターを押したのが「今日の一枚」である。
ガタガタッ!と振動が起こり、ゴオッ!と強い風が巻くと、
セイタカアワダチソウが大きく揺れた。
これもまた、秋を感じる一瞬である。
土台と言っても「土」ではなく、敷き詰められているのは「石」だ。
つまり、動植物の目線で考えれば、そこは一種の荒れ地である。
石の目は粗く、水や養分を蓄えるのに向いていない。
常に列車が通過するため、線路の上では根も張れず、
ゆっくり過ごす事もままならないだろう。
だが、ほんの少し横にそれた辺りを棲みかにするタフな奴もいる。
「セイタカアワダチソウ」だ。
以前、今月5日…空き地一面に森のように茂った様子を掲載したが、
線路脇もなかななかの繁殖度合い。
通過する列車を覆い隠すほどの背丈に伸び、
まるで、林のようになっている地点もある。
11月下旬並みという今年一番の冷え込みになった今朝。
僕は今にも泣き出しそうな空の下、線路の傍を散歩していた。
…と、突然、列車の接近を告げる踏切が鳴った。
小さな汽笛と共に、みるみる近づく赤いトレイン。
走り去る直前、慌ててシャッターを押したのが「今日の一枚」である。
ガタガタッ!と振動が起こり、ゴオッ!と強い風が巻くと、
セイタカアワダチソウが大きく揺れた。
これもまた、秋を感じる一瞬である。