つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡は既に冬支度。

2010年10月21日 20時03分19秒 | 日記
「今日の一枚」は、数日前、津幡町の「コメリパワー津幡店」の駐車場で撮影。
まだ朝のため、人気はない。
代わって、こちらを見つめるのはズラリと並んだポリタンクたちだ。
種類は2つ。
見たところ容量は大差は感じられないが、色別になっている。
圧倒的に青が多いのは、赤色から火を連想しないよう
「防火意識」の表れなのだろうか?
とにかく、冬支度はもう始まっているらしい。

かつて生家に暮らしていた頃、冬になると、
茶の間の石油ストーブと物置のポリタンクの間を往復したものだ。
そして、ストックが底をつくと、空のポリタンクを抱えて
近所のガソリンスタンドへ行き、給油してもらう。
体が小さく力のない子供にとって、
満タンになったポリタンクを運ぶのは骨が折れた。
また、当時の冬は、今と比べて雪の量も多く、寒さも厳しかったので、
なかなか辛い作業だった記憶がある。

…でも、油はまだ軽い。
水を運ぶのに比べればマシだ。

9月17日の投稿でも書いたとおり、昔、僕はボーイスカウトに入っていたのだが、
入団間もない下っ端の頃、キャンプに出掛けると、水の運搬を仰せつかった。
水でいっぱいにしたポリタンクの重さは、およそ30キロ。
距離は200メートルオーバー。
道中は傾斜がキツかったり、ぬかるんでいたり、とにかく足元が不安定な山道。
コレが、なかなか大変なのだ。
だから、僕はポリタンクを見ると、時折、運搬作業を思い出し、
何となく憂鬱な気持ちになってしまう事がある。

ま、しかし、辛い思いをしたのは昔の話だ。
我が家に大容量のタンクを備えて以来、
灯油の補給は定期巡回する業者の方がやってくれる。
自分で灯油を運ぶ機会など滅多にない。
今では灯油さえ使わない暖房だって増えてきた。

そのうち、化石燃料を使わない社会がやってきたとしたら…。
こうしたポリタンクが並ぶ風景も過去のものになってしまうのだろうか?
コメント
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