つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡にたなびく煙の向こうに。

2010年10月15日 22時41分30秒 | 日記
朝、田園の一角で、焚火が行われていた。
「今日の一枚」をご覧いただけば分かるように、この日は風が弱い。
煙は、焚火からほぼ真上に上り、ある高さになると霧散している。
火勢の大きさに比べて煙の量は多く感じるのだが、
これは秋の湿度のせいだろう。

秋は朝夕の湿気が多い。
空気は暖かい方が多くの水分を抱えている事ができる。
夏日に迫ろうかという日中は空気中に留まっていられた水分が、
グッと冷えこむ朝夕になると放出され、露になるという訳だ。
だから、稲藁か、刈り取った夏草か、落ち葉かは分からないが、
焚火の元になったものは、かなり濡れているだろうと予測できる。
湿っていれば、燃えにくい。 乾いている時より余計に煙が出るというものだ。

近頃は、こうした焚火を見かける機会がメッキリ減った。
…と、同時に、あの童謡もすっかり過去の風景になってしまった。

『かきねの かきねの まがりかど
 たきびだ たきびだ おちばたき
 あたろうか あたろうよ
 きたかぜ ぴいぷう ふいている』

確かに、かつては通学路の曲がり角で頻繁に見かけたものだが、
昔に比べて住宅が密集し、匂いや環境に過敏になった現在では、
敬遠されるのも仕方がないかもしれない。
…歌は続く。

『さざんか さざんか さいたみち
 たきびだ たきびだ おちばたき
 あたろうか あたろうよ
 しもやけ おててが もうかゆい』

霜焼けに困る冬は、もう暫く経験していない。
これは、住環境の進化により寒さに強くなったせいなのだろうか?
それとも、地球温暖化の影響なのだろうか?
コメント
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