上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

レベル1でも美しく

2007-02-12 | フィギュアこんな話も
「フィギュアスケートDays Vol.2」が3月1日発売ということで、予約開始になったようですね。
予約しちゃった。→だって大ちゃんが表紙だしー(笑)。インタビューはいつ頃取ったものかな。
実は私はVol.1は買っておりません。おっきな声ではいえないがパラパラ立ち読み…(^^;)。でも、購入した友達によればなかなか良かったようで。
そして、まったく知りませんでしたが、vol.1での天野真さんの記事「レベル1でもいいじゃないか!」が、発言内容と食い違う部分があって後に訂正されているということ。これ、昨年の5月ではないか~。知らんかったよ~わーん。
PDFで読めますが、この「レベル1でもいいじゃないか」。なんと含蓄のある記事なんでしょうか。ISUジャッジの皆様、全員読んでや~。だってなんかスカーッとするもん。

「今は皆、ステップやスピンのレベルを上げる事に、コーチも振付師も躍起になっていて、その選手の個性、良さが殺されてしまっているケースが多い。レベル1でもその技の質が素晴しければ、ジャッジは思いきって+3をつける。逆に、レベル4でも出来が悪ければ-3をつける。そういう風にしていかないと、フィギュアスケートという競技の魅力・美しさは衰退してしまう。選手もコーチもジャッジも、その事をもっと認識すべき」
…要約するとこんな内容でしょうか。
もう何度も言われていますが、ランビエールのスピンだって新採点になる前は、もっともっと速くてスゴかった!今、「ランビらしいスピン」っちゅうたら、FSの最後にやるスピンぐらいだものね。EXではずっと素晴しいけど、試合になるとどうしても、ポジションの変化やチェンジエッジに縛られてしまう。
由希奈ちゃんのレイバックだって「これぞレイバック!」な美しさだった。
ヤグディンの「Winter」や「グラディエーター」の素晴しいステップだって、今の採点法だったら多分、レベル4も取れないんじゃないだろか。レベル2とか?でもあの素晴しさを「レベルでどうこう」言ったりしたら、興醒めだ。
女子は今、み~んな同じようなスパイラルでレベル4目指してるし、そのアオリで、元々スパイラルが得意でない選手まで、同じ事をやらねばならないようになってしまってる。
私、しつこく言ってますが(笑)、ビールマンをやれば何が何でもレベルが取れる、ってルールはもうホンマに改訂して欲しいのですよ。あれは、デニス・ビールマンが唯一人あの時代にやったからこそ、「お・お・お~」だったのよ。素晴しい芸術性があった。
でも、ビールマンスピンが出来るからスケートが上手いか?って言われたら、なんか違うやん?って思うのよ。

レベル1でも+3を目指すぞ!…うん、そうなって欲しいです。
そーしたら、大ちゃんの美しいレイバックも復活するものね。男の人でレイバックは珍しいし、あれは美しいわ。よって加点は奮発して欲しい。「実はレイバックスピンをやってる時はもう、すごーく苦しいんですよ~」…と、トリノの時に語っていましたが、そうじゃろなー。私なんざ、回らないでやってても苦しいわ(笑)。
今の認識だと、一般のファンでもプロトコル見て「あーレベル取れてないー。ということは、この選手は質が低いの?」となりがちで、レベル1の人よりレベル4の人が偉い!って当然、思ってしまう。でも「レベル4で揃えてるけれど、なんかこの人、面白くないな~」と思うこともしばしば。
特に、ステップはその選手の個性が一番良く出る所だから、レベルに縛られて同じようなことばっかやって欲しくないな~って思います。誰かトップ選手が、レベル2でもジャッジ全員+3つけるような大喝采モノのステップをやったら、だんだん、それが主流になっていきそうな気もするんですが。でも、優勝を争うようなトップ選手だったら尚更、土壇場でそんな冒険はしにくくなるのかなー(?)

とにもかくにも、日本から国際ジャッジを一人でも多く送り込むようにしないと、こういう御意見も通らない訳だから、本当に頑張って欲しいです。
天野氏に喝采やわ(そう、“Makoto Amano”ではなく“Shin Amano”ですね)。
コメント (4)
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