上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

スカリの首が心配…

2007-02-17 | 06-07 コンペとショー
「あるある」が関西TVで作られてたなんて知らなかった~。
その関テレ、四大陸の放映はありません。「春の高校バレー」です…(^^;)。
いいの。どうせJ-SPORTSあるし。ここはバレーボールファンにお譲りします。とほほー。

さてヨロ選アイスダンスの感想です。面白かった~。
解説の藤森さんは「いいPGですね」と言っていたけど…デンコワ&スタビスキーの「七つの大罪」。う~んう~んう~ん。
どうも、白い衣装が私的にミスマッチなのかなあ。彼らに合う色なんだけど、このプロに「白」は…。
相変わらずマキシムは動きまくって頑張ってるんだけど、私にはピンとこないFSなんですわ。振付に「ここぞ!」っていうアクセントや個性がやや無いというか。全体を通したらやっぱ上手いんだけど、最早、上手いのは当たり前の二人なので「こんなんアリ!?」という位のインパクトが欲しいような。私はやっぱり以前の「バッハだけどアフリカ、アフリカだけどバッハ♪」のPGが面白かったかな。独創的で。
そしてどうもODのタンゴも、悪くはないけど、周りの組がみーんな頑張ってるもんで、「ピカ1!」という訳にはいかないというか。この二人ってどちらかと言うと「似たもの同士」で、あんまり「男と女!」感が無い。その辺で難しいのかもしれない。
でも、デン&スタ、やっぱ好きなんです。醸しだす空気感が好きなのかな。マキシムの魅力かな。世界選手権までにガッツリ息を合わせて欲しいですわ。

しかし今季の№1・FSはやっぱり、ドム&シャバよ~。ほんと、ボリショイバレエの舞台みたいですね。ドムニナだけを見ていたら、上半身の踊りが卓越してるのがよく解る。このままプリマバレリーナでやっていけそう。シャバリンがワイルドな魅力を出して来ていて、男女の対比がまた面白いです。やっぱりPG勝ちかもしれないー。うーん。
しかし、今季はどうしてこんなに「華」が出てきたんだろう?自信に満ち溢れているわ。このまま、もしかしてもしかするのかな?メダルは獲れそうな気がする…。

優勝したデロベル&ショーエンフェルダーも、また昨年とガラッと違ったプロ。現代的でスタイリッシュで、さすがはおフランスざます。おっしゃれー!
この二人は、ODが一番好きです。デロベルが妖艶な魅力を持ってるから、退廃的なムードが良く出てる。「大人~」って感じ。
私がデロ&ション組でいつも感心するのは、プログラムの演出の上手さです。
昨季のFS、ヴェネチアの仮面舞踏会?みたいなのやってましたよね。普通、イタリア開催だと、大抵の選手は「ロミ&ジュリ」「トスカ」あたりを持ってくるのに、イメージの掴み方が独創的。仮面の演出もいかにも「五輪・お祭り」らしく楽しかったし、衣装も華やかで色彩が「イタリア」してました。
その前のシーズンは、FSが「フリーダ」だったんですが、これはメキシコの女流画家、フリーダ・カーロをモチーフにして作られたもの。
私は個人的にこの画家が大好きで、画集も買ってしまいました。女性なのに、自画像にはヒゲが描いてある!最初は驚きましたが、メキシコでは結構当たり前らしく、晩年の写真を見てもやはり濃い口髭を生やしています(まあ、現代ではどうなのか知らないが)。
フリーダ・カーロはすっごい美人で才女。でも、19歳の時に大事故にあって下半身が不自由になってしまった。ほとんど寝たきりの生活で、でもその才能と美貌で、恋多き波乱の人生を送るのですが…。
デロベルの髪型・メイク・衣装がこれ、フリーダをしっかり踏襲したものだったので、いやほんま驚きました。ここまでやるか!?っつうくらい。元々、お顔立ちが濃い系の方なんで出来たのかもしれんけど。振付も、とてもミステリアスでドラマチックで深いものでした。
やっぱりアイスダンスは、プロに合わせてムードも変えて、「役者になる」ことが大事なんだろなあ。それを楽しんでやってる所が、いかにも「おフランスだなあ~」と思う私でした。

あと、目立ったのはやはり、イギリスのカー姉弟。ずっと大好きで毎年プログラムを楽しみにしています。この組は順位よりも演目(?)が興味あるんですわ。表現の才能が独特なので。
でも、今季からコーチがプラートフになったんだ!大ちゃんもお世話になったプラートフ先生ですよ。でも今んとこ、センセイの指導の効果の程は良く解らん…。このところすっかり影が薄かった感があるプラートフですが、また浮上するか!?
今季のFSは弟くんがワイルド系に変身してて、なかなかまた新境地かも。荒削りながら実に面白かったです。パワフルなのよね。見入ってしまうわ。

そして、最終滑走のフェイエラ&スカリが…あああ。怖かったね…。
あのリフトは、いかにマッシモ・スカリが華奢なヤサ男でも(いや脱いだらスゴイのかもしれんけどイメージが華奢だ)、ちょっと無理があったのではないでしょうか。女性がイーグルの体勢だもの。転倒の時、スカリの首がよく折れなかったな…。キスクラでは大丈夫そうだったけど。
演技後、氷上で二人が「ニラみ合い」状態になって数秒、棒立ち。トリノ五輪の際のマルガリオ達を思い出してしまいました。先輩・後輩で、同じ状態になってしまった(!)
あのあと、二人はまた仲睦まじく練習してるんでしょうか…ああいう場合はやはり、落とした方が悪いんだろうか。でも、女性だしね。ここは男性がグッとこらえて、女性をかばうのだろうか。
そんなことを私が心配してどーすんのよって感じですが(笑)、東京ではぜひ、リフト頑張って下さい…悲喜こもごもの人間ドラマなアイスダンス★

★これで、四大陸のカナダ組とアメリカ組を「視察」したら、全てが占える?
コメント (7)
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