MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

データから見たW杯

2010-07-08 | ランニング以外のスポーツ
 長い歴史をもつサッカー・ワールドカップ。いろんな興味深いデータが積み重なっていて、こうした記録が続くのか、打ち破られるのか、という視点で見るのもなかなか面白い。
 「へえー、そんなことも」なんて今大会で初めて知ったデータもある。ちょっとまとめてしるしておきたい。

自国出身監督のチームが必ず優勝する。

ここにまとめておこうと思ったきっかけが、このジンクスだった。これまでのW杯の歴史上1度たりと覆されたことがない。これはすごい。今回準決勝に残った4チームもすべて自国出身の監督だ。これはものすごい真実だと思った。ある意味人間が越えられないような壁がそこに歩きがする。びっくりした。
ベスト4ではなく優勝を目指すなら、日本は日本人監督を選ばなくてはならない。

ベスト8にはどんな僅差でもグループリーグ1位で上がったチームが有利。

今回ベスト8に残った8チーム中7チームが1位通過。2位だったのはガーナだけだ。得失点差だとか一見どうでもいいような差で決まるケースも多いが、どんな差にせよ「1位通過」の称号は重い意味があるようだ。

ヨーロッパで開催された大会以外ではヨーロッパ勢は優勝できない。

ヨーロッパで行われた大会で南米勢が優勝したのは1度だけだ。1958年開催のスウェーデン大会。このときはブラジルが優勝。欧州・南米以外での開催は過去4度しかない。第9回・13回大会と2度開催のメキシコ。そして記憶に新しい94年のアメリカ、2002年の日韓共催。そして今回が5度目で初のアフリカ開催。過去4回のうち3回はブラジルが優勝しており、86年13回大会も優勝はアルゼンチンと南米勢が独占していた。

連覇以外は南米勢と欧州勢は交互に優勝。

これも今回破られたジンクス。前回イタリアに続いて今回もどちらが勝ってもヨーロッパ勢ということで、ヨーロッパの連続優勝が確定。
・過去18回の歴史の中で過去2回だけしかない同一国連覇。第2回・3回大会連覇のイタリアと第6回・7回大会連覇のブラジルだ。

 ある意味非常にシンプルでプリミティブなルールで行われるサッカー。それゆえに豊かな国だけでなく貧しい国でだって楽しむことができる。だからこそ世界中に広がり、オリンピックを上回る和の国々が参加する。野球やアメフト、ウインタースポーツでは道具に金がかかりすぎる(しかも貧しい国の多い暑い国には雪がない)。
 そんな世界最大規模で開催されるスポーツ大会が今年で80年の歴史を刻む。そこに蓄積された結果は、人間の行動や心理を如実に表しているように思える。面白いですね。

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7/7(水)ランニング・ダイアリー 「七夕ラン」

2010-07-08 | ランニング・ダイアリー

トレーニングのポイント 「ペース走」
今日の走行距離・・・6km(7月通算:50km
今日の走行時間・・・32分42秒(平均ペース・・・5分01秒/km)
ペース走・5㎞:23分45秒(平均ペース:4分45秒
↓↑82
◇雨が上がっていたので夜走りにいく。6km程度しか走れる時間がなかったので、1kmジョグのあと5kmペース走をすることにした。
◇4分55秒/kmのペースを想定。入りの1kmがまさに4分55秒だった。われながら驚く。その後ナチュラルにペースを切り上げて最後は4分36秒でフィニッシュ。まずまずのタイム。
◇さほど苦しくはなかった。次回は4分40秒くらいから入って4分15秒くらいまで上げたいところ。
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スペイン・サッカーの真価。1-0でドイツを破り決勝へ。

2010-07-08 | ランニング以外のスポーツ
■準決勝

スペインvsドイツ 1-0


決めたのはDFプジョル

 後半28分0-0の緊張した展開を打ち破って歓喜を開放させたのはスペインだった。シャビのコーナーキックからのボールに助走をつけてゴール前に飛び込み、完全にピンポイントで捉えたヘッドは、スペイン・チームの魂を象徴する選手とも言える、あのプジョルのものだった。身体を反転し完璧にゴール右に決めた。
 美しすぎる空中姿勢。すばらしい。
 プジョルは前半にもダイビングヘッドでゴールを脅かしていた。

ドイツの予測と経緯が勝負を分けた

 ここまで圧倒的な攻撃力と堅すぎる守備でもって怒涛のパワープレーをしかけて勝ち上がってきたドイツ。
 日本のいわゆるサッカー評論家たちもほとんどがここへ来てドイツの優勝を予想していた。
 ところが、である。
 最高レベルのチームが激突するとこういう試合になる
 スペインにとっては、試合後に監督デル・ボスケが語ったように「最高の試合」になった。

 伏線はおそらく2008年の欧州選手権決勝にあった。この試合、同じカードでスペインはドイツを破って優勝している。
 つまりドイツは「スペインのサッカーはこういうスタイルであり、恐れるに足るすばらしいサッカーをしてくる」そういう情報が完全にインプットされていたに違いない。
 だから、この試合でのドイツの展開は終始慎重だった。「何をやってくるかわからない」
というスペインサッカーに対する用心が働くので今までの格下チーム相手のように強引に寄せてこない。守備においてまこれがあだとなった。
 私見によれば、スペインのようなテクニカルでアイデアに富んだ美しいサッカーをするチームには、力とスピードに物を言わせて挑まれるのがもっとも効果があるはずなのだ。しかも今大会のドイツのスピードとパワーは半端ではない。史上最強といっていいくらいなのだから。
 だからそういうサッカーで臨んだら、たぶんドイツが大差で勝っていた気がする。
 ユーロ2008の決勝を見たかどうか(おそらく観てない)記憶がないが、何かそういう展開でもってやられたという失敗経験があったのかもしれない。

ドイツがスペインに合わせてしまった

 まったく違うスタイル。しかもそれぞれのスタイルの最高峰のチームの激突。今大会屈指の一戦といっていい試合。
 だからこそ、自分のスタイルを貫けたほうに分がある。
 ドイツは警戒(もしくは敬意)のあまり、スペインのサッカーに結果的に合わせた形になってしまった。
 これが敗因のすべてだと思う。
 クローゼがこれまでのように仕事ができなかったのも、守備におけるドイツの寄せがこれまでよりはスローだったことと巡り巡って関係していると想像するけれども、直接的にどうなったからなのかはわたしにはわからない。攻守に気合の入っていたプジョル(と彼を中心とするスペインの守備陣)がすごかったということなのかどうなのか。

クールなプジョル

 それにしてもこのプジョルのクールさにはしびれた。待ちに待った得点をあんなに完璧に決めたのに、しばしの歓喜を爆発させはしたが、すぐにクールダウンして自分の仕事に復帰した。その後は何もなかったかのようだ。初の決勝進出が決まったあとだって、「俺は俺の仕事をしただけだ。勝つときもあれば負けるときもある。今日はたまたまうまくいっただけ。ワールドカップ?そりゃ、最高の舞台の1つには違いないが、ワールドカップだけがサッカーってわけじゃないし、どの試合だって俺は自分のやるべきことを誇りを持ってやるだけさ」ってな風にしか見えない。
 プジョルのすばらしさがこの試合で初めて腑に落ちた。大ファンになってしまった。

デル・ボスケ監督の微笑み

 それともう一人。監督のデル・ボスケ。本当に味のある、人間味あふれる素敵な監督です。試合後のインタビューでも「誰がよかったとか選手の名前を言うつもりはない。全員がすばらしかった。最高の試合だった。(決勝は勝てるかと聞かれて)うまく流れをつかめれば勝てるかもしれない」そんな内容だった。また「めったに表情をだされませんが、今は微笑んでらっしゃいますね?」と問われ、さらに苦笑していた。
 予選リーグの初戦。スイスに不覚を取ったあと落ち込みうなだれる選手たちをよそ目に、「これでW杯が終わったわけではない」と冷静に語る姿がまず印象に残っている。そうはいっても、史上最強を謳われ、国民の期待を一身に背負って臨んだ第1戦で敗れたショックは、少なくとも選手たちには相当なものだったに違いない。
 そうやって、何を語ったのか知らないが、これを立て直して決勝まで駒を進めたのはやはりこの監督の存在が大きかったのではないか。

決勝戦の展望

 オランダとの決勝。正直言ってどうなるかわからない。ドイツより少しやんちゃなオランダは、たぶんドイツのようにスペインのサッカーに合わせるようなことはなく、自分たちのスタイルを貫いてくる気がする。
 スナイデル、ロッベン、ファン・ペルシー、カイトという多彩な攻撃陣。ドイツ以上に個々での突破力はあるかもしれない。しかし、その分ドイツ以上に穴もあるのではないか。
 スペインは今大会決定力にやや不安がある。チャンスは多いのになかなかゴールが決まらない。
 逆転でブラジルに勝ったオランダの自信はかなり大きいと思う。スペインも同様だが、オランダにとっては優勝という悲願に至る道のりはさらに長い。ドイツvsオランダ、ドイツvsウルグアイならドイツ優位と即答してしまうところだ。そういう意味でも子の対戦は世界が待ち望んだ、なるべくして成った2チームの決勝といえるかもしれない。


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