日本の三人は三人とも素晴らしい演技だった！安藤美姫はフリーでトップの得点だったし、なにより演技終了後の力強いガッツポーズが出たことが、その出来の素晴らしさを物語っていた。ノーミスだったし、ダブルアクセルからトリプル・トゥ・ループにチャレンジして完璧に成功させたのは素晴らしかった。ただ、あまりにショートの出来が悪すぎた。
続いて演技した鈴木明子もスピードに乗った素晴らしい演技だった。途中ミスはあったけれど－－ニュースによればフリップが踏切違反とかテクニカルな課題はあったようだが－－全体としてひじょうに魅力にあふれた感動的な演技だったと思う。
そして恐るべきは、村上佳菜子だ。2位のコストナーとは1/100点差。こういう点差をつけるとときは審判はどう判断するのだろう？ でも彼女には今大会は完全な通過点に過ぎない。
直前の練習も、リンクに入る前からとても緊張しているのが伝わってきた。初のシニア・シーズン、初のグランプリ・ファイナル。元々緊張しやすいタイプだと聞く。
正直、ミスの1つや2つ出るんじゃないかと思っていた。苦手の連続ジャンプのフリップが2回転に。しかし続く2度目の単独トリプルフリップを成功させ、失敗を取り戻すべく連続ジャンプに切り替え、見事にリカバリーして見せた。その後はノーミス。最後のスピンなんかやり過ぎなほどのスピードでまわってた。
この子は見た目の印象も魅力的だし、意外と早く大化けするかもしれない。
アリッサ・シズニーの演技には鳥肌が立った！2位のコストナーはフリーでは必ず1度や2度は思い切り転ぶので、順当にいけば？メダル圏外に落ちると思っていた。あの手足の長さは、スケートのジャンプには明らかに不利だ。でも決まった時の美しさ・ダイナミックさは彼女だけのものだろう。
今回彼女は後半1度だけ小さなミスをしただけであとは完璧に決めて見せた。村上との点差はよくわからないが、どちらが上でも不思議はないし、彼女の芸術性の高さは日本の選手には表現できない。曲も良かったなあ。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」。こういう曲をもっと使ってほしいと思う。
そして圧巻は、間違いなくアリッサ・シズニーの演技に尽きる。容姿の美しさ、スケーティング、スピン、スパイラルのなめらかさはもともとトップクラスの数人に入る。課題はジャンプ。
彼女もまた、1つだけミスがあったが、それ以外はきっちり決めて見せた。
今日のブルーの衣装はまた美しくも彼女にピッタリ似合っていた。それに加えて今日のスケーティング・スピードの速さ。得意のスピン、スパイラルに感じたキレの良さは今日圧倒的なＮｏ.1だったと思う。全体の流れるような演技のなめらかさとバランスの良さ。ジャンプの技術的なことは素人にはわからないが、全体的な演技の印象は間違いなく今日一番だったと思う。ショートが1位で、安藤とは13点も差があったことを考え合わせれば優勝に何の文句もない。
途中何度か鳥肌が立つような美しさだった。こういう演技も残念ながら日本人にはできない。いや、日本には真央ちゃんがいた。彼女ならできるかもしれない。
なぜかはうまく説明できないのだけれど、真央ちゃんはやはり特別なのだ。トリプル・アクセルが決まった時など、見てるだけで熱いものがこみあげてきてしまう。そういう選手は他のスポーツを見まわしても思い付かない。キム・ヨナもまた違う意味で特別な選手だろう。
この大会にはこの2人がいない。いてもおかしくないのに。
アリッサ・シズニーの成長にはちょっと驚いた。ただきれいなだけの選手ではなくなった。
結果だけで評価して伝えるマスメディアはいらない日本のマスメディアは、ただ得点や順位だけで「よかった」とか「悪かった」とか、あまりにも言いすぎる。そんなのは演技など見なくてもできる。やっつけ仕事だ。そんな無責任な報道なら、評価は書かず、ただ数字だけを伝えればよい。
しかも世界大会なのに日本人のことしか書かない報道が目につく。まともなスポーツファンをバカにしているとしか思えない。
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4分55秒
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で終わりたいと思い、スローペース走は10㎞で切り上げビルドアップ走になった。上がり1㎞は4分台のラップ。
がたくさんいたが、わたしに向かって吠えたのは1匹だけ。ビーグル。キャンキャン鳴く小型犬より堂々とゆったりしている大型犬のほうが好きだなあ。どちらかといえばということですけど。
今日も「奈良マラソン・Selection」を聴く。
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