香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

三十光年の星たち

2011-03-26 19:29:53 | 本のこと
宮本輝さんの新刊『三十光年の星たち』

先週、入荷が遅れていた本屋さんから連絡があり
すぐに読み始めて、やっぱり一気に小説の世界に入り込み
丁度連休中に読み終えてしまった
心うたれるやさしい言葉がたくさんの星のように散りばめられ
静かにドキドキしながら読み終えたのだけど
こういう時期だからなのか、少し心から納得出来ないところもあり
もう一度、ゆっくりと、付箋をつけながらでも読み直したいと思う
ただ、やはり思ったのは、わたしにとっての宮本輝文学ほど
大切なことを分かりやすくやさしく書いてあり、
夢中になる本はないのだと思った

もう一度読み直そうと思いながらも、
やはり毎日のニュースやネットでの情報を見ていて
どんどん気持ちが疲弊していった自分が、すごく嫌になってしまう
同じ日本にいながらも、ここ札幌は余震はないし、放射性物質の心配もない
スーパーもコンビニも品薄状態じゃなく、何もかもいつも通り
でも、同じ時にすごく悲しく苦しく辛い思いをしている人たちがいる
これって、今までも世界のどこかで起きていたことなんだけど
今回の震災で突然身近に感じて、どうしたらいいのかわからない
自分に出来ることを考えて、なんて最初の頃は元気出そうと思っていたけど
あまりにも自分に出来ることが小さくてあぜんとするばかり
こんなこと書いている今も、テレビやラジオで地震速報が流れる
本当につらい人苦しい人の外側にいる自分が情けないなんて
そんな考え、間違っているんだよね わかっているんだよね
いま、たくさん色々と考えなくちゃ駄目なんだなぁと思うばかり

こんな風にしていて、ちょっと体の調子も悪くしたりしていたので
まずは、気持ちを少し外に向けようと思い、ブログ書いている
自分勝手な、ただ垂れ流ししているだけだなぁとも思ったのだけど
これもわたしだなと思って・・・ね

まだ寒い冬の空の札幌
早く暖かくなるといいな 
被災している方が寒い思いをしないように