香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

しゃぼん玉

2011-03-29 21:47:46 | 本のこと
本棚の中に、読んだ覚えの無い本があって
改めて読んだ 乃南アサさんの『しゃぼん玉』

 女性や老人だけを狙った通り魔や強
 盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避
 行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎
 県の山深い村で、老婆と出会った。
 翔人を彼女の孫と勘違いした村人た
 ちは、あれこれと世話を焼き、山仕
 事や祭りの準備にもかり出すように
 なった。卑劣な狂犬、翔人の自堕落
 で猛り狂った心を村人たちは優しく
 包み込むのだが……。涙なくしては
 読めない心理サスペンス感動の傑作。

若くて愚かで短気な翔人、
宮崎県が四国だと思うってどういうこと?とも思うけど
自分だって若い時は常識なんて無かったよなとも思う
そんな翔人が村のお年寄りに出会って変わって行く様に
胸が熱くなりながらも、先のことを考えて不安になる
最後は感動というより、心底ほっとして読み終わった
なんで、読まないで本棚にしまったんだろう・・・