香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

避暑地の猫

2011-06-24 20:49:19 | 本のこと
宮本輝文学の中で、出来れば夏に読みたい小説No1ではないかな
1985年の作品 『避暑地の猫』

 修平の両親が番人として雇われた別荘には秘密の
 地下室があった。別荘の主、布施金次郎と両親た
 ちとの密約の存在を知った17歳の修平は、軽井沢
 にたちこめる霧のなかで狂気への傾斜を深めてい
 く。15年の沈黙を破って彼が語り始めたひと夏の
 出来事とは?人間の心の奥に潜む「魔」を描きき
 った傑作長編小説


初めて読んだ時には、もう宮本輝文学ファンになって
何冊かの小説を読んできたのだけど
この小説は、実は「え?」と思って戸惑った小説
でも、改めて今回、新装版の文庫本を読んでみて思ったのは
宮本輝作品らしい本じゃないかということ
そして、やはりいつものことだけど、
読み始めると、「宮本輝の世界」に入り込んで抜けられない
修平は、まだ生きているかな 
幸せじゃないんじゃないかな

明日は朝早くに家を出て8時ちょっと過ぎの飛行機に乗ります
六本木で文化座による『骸骨ビルの庭』の舞台を見て
その後、新宿でお友達に会えるのがメインかしら
しばらくぶりのプチ旅行・・・ドキドキ