宮部みゆきさんの『名もなき毒』
『誰か』の続編、2005年に北海道新聞他に連載されいていた小説
2006年に単行本で出版されたときに読んだのですが
今回、文庫で出版されているのを本屋さんで見ての再読です
今多コンツェルンの広報室では、ひとりのアルバイトを雇った。
編集経験があると自称して採用された原田いずみは、しかし、
質の悪いトラブルメーカーだった。
解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、
極端なまでの経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。
折しも、街では連続して起こった、無差別と思しき毒殺事件が
多くの注目を集めていた……。
人間の心の陥穽を、圧倒的な筆致で描ききった、
現代ミステリーの最高峰!
第41回吉川英治文学賞受賞作
物語で二つの事件と平行して、
主人公の今多コンツェルン婿養子の杉村三郎の
少しやるせない事情や環境、気持ちの動きが表現されいて
事件は衝撃的で、悲しいのだけど、宮部さんらしく
やさしさや人情にあふれた人間関係もあり、少し救われる
宮部さんの小説は、現代物はつらい事件が多く、この作品もそうだけど
それでも何度も読んでみようと思うのは、
なんとか信じて行けるものがあるんだと思うからなのかな
そして、この小説、北海道新聞で連載されていて
実家に帰るたびにまとめて読んでいたら
父と母が切り抜きをして取っておいてくれたこと
忘れられない思い出のひとつで、ちょっと切ない
『誰か』の続編、2005年に北海道新聞他に連載されいていた小説
2006年に単行本で出版されたときに読んだのですが
今回、文庫で出版されているのを本屋さんで見ての再読です
今多コンツェルンの広報室では、ひとりのアルバイトを雇った。
編集経験があると自称して採用された原田いずみは、しかし、
質の悪いトラブルメーカーだった。
解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、
極端なまでの経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。
折しも、街では連続して起こった、無差別と思しき毒殺事件が
多くの注目を集めていた……。
人間の心の陥穽を、圧倒的な筆致で描ききった、
現代ミステリーの最高峰!
第41回吉川英治文学賞受賞作
物語で二つの事件と平行して、
主人公の今多コンツェルン婿養子の杉村三郎の
少しやるせない事情や環境、気持ちの動きが表現されいて
事件は衝撃的で、悲しいのだけど、宮部さんらしく
やさしさや人情にあふれた人間関係もあり、少し救われる
宮部さんの小説は、現代物はつらい事件が多く、この作品もそうだけど
それでも何度も読んでみようと思うのは、
なんとか信じて行けるものがあるんだと思うからなのかな
そして、この小説、北海道新聞で連載されていて
実家に帰るたびにまとめて読んでいたら
父と母が切り抜きをして取っておいてくれたこと
忘れられない思い出のひとつで、ちょっと切ない