香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

続・森崎書店の日々

2011-12-16 21:39:13 | 本のこと
今年1月に読んだ『森崎書店の日々』の続編
『続・森崎書店の日々』

 貴子の叔父であるサトルが経営する森崎書店は、妻の桃子が店を
 手伝うようになり、穏やかでのんびりとした時間が流れていた。
 貴子は仕事が休みの日には店へ立ち寄り、手伝いをしながら、旧
 知の神保町の面々との交流を楽しんでいた。とくに和田とは、ず
 っと「恋人関係」が続いており、それに微妙に嫉妬するサトルに、
 貴子は手を焼いたりしていた。サトルと桃子の結婚記念日、貴子
 は温泉旅行をプレゼントする。店を気にするサトルだったが、貴
 子が店番を請け負い、その間だけ森崎書店の二階に泊まることに
 なる。ひさしぶりの森崎書店での生活に浮かれる貴子。店に遊び
 に来た和田は、古書店を舞台にした小説をずっと書きたいと思っ
 ていたと貴子に話す。貴子もそれは素晴らしいアイディアだと喜
 ぶ。少しずつ小説を書き続ける和田だったが、貴子はそんな和田
 との間にはっきりとした進展が見られないため、ひそかに不安を
 感じていた。そんな折、貴子は偶然にも和田が喫茶店で女性と会
 っているのを目撃してしまう。


憧れの本の街、神保町のお話で
本が大好きな人たちばかりが出てくるというだけで、好きな小説
トモちゃんが「悲しいときは本を読むんです。何時間でもずっと。
読んでいれば、ざわついていた私の心はまた静けさを取り戻します。
本の世界ならば浸っても、誰も傷つけることないから・・・」

という言葉には、ちょっと泣きそうになりました
人間は様々なことを忘れていく。忘れていくことで生きていく
本の中の言葉ですが、さびしい気持ちを少し暖かくしてくれる
そんな小説だなぁと思います