香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

楽園のカンヴァス

2012-05-19 23:07:32 | 本のこと
原田マハさんの小説
次はkinoさんがコメントでお勧めしてくれた
『楽園のカンヴァス』にしようと決めた次の日
第25回山本周五郎賞を受賞されました 
おめでとうございます


それは真っ赤な贋作か、知られざる真作か?
 傑作アートミステリー!

 ニューヨーク近代美術館(MoMA)の学芸員
 ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえ
 ない絵を目にしていた。ルソーの名作『夢』と
 ほとんど同じ構図、同じタッチ。持ち主の富豪
 は真贋を正しく判定した者に作品を譲ると告げ
 る。好敵手(ライバル)は日本人研究者、早川
 織絵。リミットは七日間――。
カンヴァスに塗り籠められた真実に迫る渾身の長編!


アンリ・ルソー、パブロ・ピカソ、ゴッホなどなどの著名な画家の
絵の題名を聞いても、どんな絵かわからなくても
今の時代、ネットで調べたりできるのでとてもリアル
そして、美術の世界でおきている特殊なこの事件というかなんというか
小説の世界にひきこまれて、毎日ベットの中で本を持ったまま
睡魔と闘いいつのまにか気絶する、夢のような日々を過ごしました
ドキドキして、悲しくなって、またドキドキして
多分、何度も読んでしまうだろう大好きな小説がまた1冊増えました

こういう本を読んでいる時に、ちょうどというか
北海道近代美術館で「大原美術館展」が今日から開催されいたので
さっそく見に行ってきました

この本の主人公のひとり織絵は
大原美術館の監視員なのですよ
今回は残念ながらルソーの絵は展示されていませんでしたが
モディリアーニやモネ、シャガールなどなど西洋絵画の他にも
日本近代の洋画もたくさん見ることが出来て
中川一政、林武、古賀春江の絵の前ではしばらく見入ってしまいました
初日にも関わらず、混雑も無くゆっくりと堪能できました
6月19日から7月8日まではルノワールの絵が展示されるので
また見に行こうかなぁと思います

お昼に約束があったのと、風はつよいけど良い天気だったので
歩いて大通公園を西12丁目から5丁目までゆっくり散歩しました
八重桜がたわわに咲いている中、ライラックも咲き始めていました

気持ちのよい季節になってきましたよ~