香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

キッズタクシー

2015-04-19 18:19:47 | 本のこと
吉永南央さんの
『キッズタクシー』



タクシードライバーの千春には、
正当防衛で人を死なせた過去があった。
ある日、千春のタクシーを予約していた
小学生が失踪する。
その後少年の行方は判明したが、
千春の過去に関連づけた噂が流れたため
後味の悪さを残していた。
不穏な出来事が相次ぐ。
一体誰の、どんな思惑があるのか。


吉永南央さんの文庫本を本屋で見つけると
必ず購入しています
ミステリーの中で、事件そのものは
とても地味で、ハラハラドキドキというよりは
静かに淡々と進んで行くことが共通していて
地味だけど、力強く健気に生きている人たちの姿に
いつもホッとして読み終わるのです
この本も、そうで、安心して読める作家さん

吉永南央さんといえば、
紅雲町 珈琲屋こよみシリーズ
4月29日にNHKでドラマ化されます
富士純子さん主演でそのまま→紅雲町 珈琲屋こよみ
楽しみです

今日は琴似発寒川沿いを上がって、左股川まで行ってきました


琴似駅に向かう道道の桜は蕾がついていた


河川敷では、ちょっとだけ花が咲いていましたよ


遠く見える山にはまだ雪が残っているけど
河川敷沿いの樹々には緑の葉っぱついて春の景色


左股川は、陽に当たってキラキラ


帰りの住宅街の春の庭
これから、走っていてうれしくなる
きれいな景色になります

地方都市の生き残りをかけて

2015-04-19 01:46:11 | なんでもない話
17日金曜日18:30から
札幌で行われた安藤忠雄氏の講演会
『地方都市の生き残りをかけて』

照明器具のDAIKOさんで企画した講演会
ずっと楽しみにしていたのに、事務所の社長が
珍しく風邪で具合が悪く行けなくなったので
以前勤めていた事務所の若者くんと一緒に行ってきました

安藤忠雄さんの設計した建物を実際に何件か見て
その迫力にいつも刺激を受ける方で
テレビ番組や、本でのお話も面白く
実際にお話を聞く機会があるなんて、とても嬉しかった

1時間半、たくさんのお話をされました
とてもパワフルで面白く、あっという間の時間でした
日本という国の現在の歴史で
責任感のある個人が、それぞれ現場の力となり
物を作り上げていくパワーがあった
勉強し、想像でものを考え、作り上げたものがたくさんあった
今の中国が1960年代の日本のような勢いがある
「やってやる」という気概を感じる
今の日本の人たちは、内向していて
この国にいた方がいい、止まることを良しとしている
仕事でも、家庭でも、何事でも
リーダーはビジョンを持っていかなくてはならない
前を向いて、ガッツのある人間を作らなくてはならない

「体験をする」「勇気を持つ」「元気」が
考える力を作る
生き残っていくためには、たくさんの力を持った人たちの
総動員の力、チーム力が必要
発想力、持続力、美意識、そして情熱をもっていこう

今までの安藤氏の仕事と絡めてのお話でした
そして、北海道の自然の美しさ、雄大さをとても褒めていらした
こんな美しい景色は北海道にしかないとまで…

安藤氏はいま北海道で3件のお仕事をされているそうで
苫小牧のホテルと
札幌で道庁の図書館を北菓楼のカフェにリノベーション
古い建物をとにかく残すことが条件ということ
どんなスペースになるのか、楽しみです
そして、真駒内霊園の大仏…大仏
元々ある大仏のまわりに、山を作り花を植え
トンネルをくぐって大仏を見上げるようにする
雪が降ると雪山から大仏の頭が見えるだけ
花が咲くと、美しい小山となり
人はトンネルをくぐって、大仏を見上げる
これもまた楽しみです

安藤さんは、負の条件があればあるほど
遊び心を持ち、意欲を持ち、発想の転換を何度もして
すばらしいものを作り上げていった人なんですね

講演の最後に、2冊の作品集が抽選であたり
DAIKOさんからは、200冊の著書が抽選でプレゼントされました



わたしと若者くんが座っているゾーンが
抽選に当たったのです ラッキー

講演が終わり、腹ペコ2人でカレーショップ エス



久しぶりのネバーカレー 美味しかったん
若者くんと、講演会のお話に花を咲かせて
お店で元気に働いていたな⚪︎ちゃんとも笑顔で再会
幸せ~な気持ちの夜だったのでした