香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

あなたが消えた夜に

2015-06-23 20:16:04 | 本のこと
中村文則さんの
『あなたが消えた夜に』



ある町で発生した連続通り魔殺人事件。
所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋は
目撃証言による"コートの男"を追う。
しかし事件は、さらなる悲劇の序章に過ぎなかった。
"コートの男"とは何者か。誰が、何のために人を殺すのか。
翻弄される男女の運命。神にも愛にも見捨てられた人間を、
人は救うことができるのか。

いま世界が注目する人気作家。
デビューから13年、著者が初めて挑む警察小説。
人間存在を揺さぶる驚愕のミステリー!


警察小説だろうが、ミステリーだろうが、純文学だろうか
中村文則さんの小説は特別、
人間の悪、恥、悲しさ、苦しさが、ずんずん胸にくる
罪を犯した人間、踏みとどまる人間の心の叫び、闇を
感じて、身震いする。凄まじい。
何かに感染したように、夢中になって読み進めてしまう
今回は、最後の最後に少し気持ちが救われたのが不思議な気持ち
警察官のコンビの不思議で異常なやりとりも面白いという
ただただ救われない小説ではないのよね、中村文則作品は
決して読後感がよくはないけど、また読みたいと思うのは
人にはいえない裏の顔は誰にだったあるんだなとか
ちょっと共感しちゃうところもあるからなのかな



今日は少しだけ帰宅ラン
予報ではもう晴れているはずだったのだけど
ドンドンと雨が降ってきて、べちょべちょ
そうなると、なんだか早く走ることに気がついたわ