香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

若冲

2015-06-30 21:04:50 | 本のこと
澤田瞳子さんの『若冲』



奇才の画家・若冲が生涯挑んだものとは――

今年、生誕300年を迎え、益々注目される画人・伊藤若冲。
緻密すぎる構図や大胆な題材、
新たな手法で周囲を圧倒した天才は、
いったい何ゆえにあれほど鮮麗で、
奇抜な構図の作品を世に送り出したのか?
デビュー作でいきなり中山義秀賞、
次作で新田次郎賞を射止めた注目の作者・澤田瞳子は、
そのバックグラウンドを残された作品と史実から丁寧に読み解いていく。
底知れぬ悩みと姿を見せぬ永遠の好敵手――
当時の京の都の様子や、
池大雅、円山応挙、与謝蕪村、谷文晁、市川君圭ら
同時代に活躍した画師たちの生き様も交えつつ、
次々に作品を生み出していった
唯一無二の画師の生涯を徹底して描いた、
芸術小説の白眉といえる傑作だ。


新聞か何かの書評を見て、気になっていて
作家の原田マハさんのおすすめというのを聞いて
読まなくちゃと思って
直木賞候補になったと聞いて、やっと読みました

江戸時代の京都で、若冲が40代の頃から亡くなるまで
ずっと絵に打ち込み、己を責め、己を見つめてきた若冲
苦しんできたからこそわかる、人の苦しみや悲しみ
若冲が描いているものが、色鮮やかに目に浮かんでくる文章
先が気になり、過去が気になり、じっくりと読み進めているうちに
すっかり頭の中は「若冲」の世界になっていました
そっか、こういう本は直木賞候補になるんだなぁとしみじみ
とても好きな小説でした



今日は仕事おわり、用事があり大通駅へ
そして、スープカレーな感じ
大根と角煮ちょっと辛くしてごはん半分
お腹も心もあたたまったよん
今日は寒かったからね~