香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

シェエラザード

2015-08-17 21:30:18 | 本のこと
浅田次郎さんの
『シェエラザード』



昭和二十年、嵐の台湾沖で、二千三百人の
命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。
その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、
次々と不審な死を遂げていくーーー。
いったいこの船の本当の正体は何なのか。
それを追求するために喪われた恋人たちの、
過去を辿る冒険が始まった。
日本人の尊厳を問う感動巨編。




弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、
かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、
悲劇の真相を語り始めた。
私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに
葬り去った真実が、次第に明るみに出る。
美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、
戦後半世紀にわたる大叙情詩、最高潮へ。


浅田次郎さんの作品の中で、とても好きな作品
終戦記念日の土曜日に
久米宏 ラジオなんですけどを聞いたら
外国で終戦記念日を迎えた方と久米さんの対談を聞いた
(Podcastで、3人の方とのお話聞けます)
シェエラザードを読まなくちゃっと思い立ち
集中して、もう何度目かの再読

軽部と日比野と律子、そして弥勒丸にまた会えて、また別れてきた
切なく、悲しく、つらいけど、
最後は頑張って前を向いて生きていこうと思う小説
戦争は、始めるよりも終わらせる方が大変だと
弥勒丸に乗って亡くなった人たちの無念さ
残された人たちの悲しみと後悔
何度読んでも、つらい、悲しい
よぉ~、そろ~、という掛け声が聞こえてきそう

とってもお勧めの小説なんです

昨日の夜、ちょうど眠くなったころに
小説に夢中になっていて読み続けたので
今度は眠れなくなり、朝方まで眠れなかった
今日は、爆睡だな