香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

幕末の青嵐

2011-03-03 21:13:13 | 本のこと
この前の直木賞を受賞された木内昇さんの
『幕末の青嵐』

 身分をのりこえたい、剣を極めたい、
 世間から認められたいーーー
 京都警護という名目のもとに結成された
 新撰組だが、思いはそれぞれに異なっていた。
 土方歳三、近藤勇、沖田総司、永倉新八、
 斎藤一・・・・・。ひとりひとりの人物に
 スポットをあてることによって、隊の全体像を
 鮮やかに描き出す。迷ったり、悩んだり、
 特別ではないふつうの若者たちがそこにいる。
 切なくもさわやかな新撰組の最高傑作。

新撰組の出来事が順序たてて描かれているのだけど
それが、新撰組それぞれの人間の口を借りて語られている
ストーリーとしては、分かっている内容なのだけど
その人の口から出る話は、意外だったり悲しかったり
いつの間にか夢中になって読んでいた
ここでもやはり山南敬助の切腹場面では涙が出た
沖田総司の孤独には胸が塞がれる思いがした
そして、やっぱり土方歳三 泣ける~
こんなにおもしろいとは思わずに読み始めて
すごく得した感じ

久し振りの角田光代さん
『福袋』

 私たちはだれも、中身のわからない福袋を
 持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない。
 見知らぬ客から段ボール箱を預かったバイト店員。
 はたしてその中身とは? 家を出て行った夫の
 同窓会に、代理出席した離婚間近の妻。そこで
 知った夫の過去とは?! 自分の心や人生の
 ”ブラックボックス”を思わず開けてしまった人々を
 描く、八つの連作小説集。

角田さんの小説は、間違いないですよね~
でも、『八日目の蝉』のような、がつんとした角田作品が読みたいな

3月になったというのに、今日の札幌は雪 それも吹雪
寒いし・・・本当に春はまだまだなのねぇ