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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

出てきてください。

2005年08月03日 | Weblog
暑さで脳味噌が溶解しているのだろうか。
最近、物忘れが激しい。
もともとよく物忘れはする方なのだが、
それに輪をかけて紛失物の多さが目立つ。

テレビのリモコン、
お気に入りの曲を集めたMD、
洗濯ネット、…そしてついに今日は定期を紛失。
みんな、どこに行っちゃったんだろう。

定期は今のところ、駅には届出されていないとのこと。
先日買ったばかりなんだけどなあ…。
それに、定期入れは20歳の時に父からもらった思い出深いモノ。

どうか出てきますように。
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尾道

2005年08月03日 | Weblog
今年の夏休みも広島県尾道市に行く予定。
尾道との出会いは一本の映画が切欠だった。

話は逸れるが、私は10年に一本の割合で人生に多大な影響を及ぼす映画に出会う。
直近では「下妻物語」。
その前は「ふたり」である。
私を尾道の虜にさせたのは「ふたり」。
中学二年生の時、松竹の映画館で母と妹とで観た。
本編は大林宣彦監督の新尾道三部作のひとつである。

出来損ないの妹(石田ひかり)が優等生の姉(中嶋朋子)の事故死によって、成長するストーリー。
初恋や親への反感、友達との確執や友情をうまく表現できていて、
観た者に甘酸っぱさを残す、まさに名作。
迷路みたいな坂道に縁取られ、海(厳密に言えば尾道水道)が見える尾道が舞台。
その素晴らしさたる風景は舞台ではなく、登場人物に名を挙げてもよいぐらいに印象的なんである。
玄関の隣に二階建ての民家の屋根…坂の町独特の風景は、関東平野で育った私にはとても新鮮に映った。
中学時代の地理の時間、中国地方の地図を見てはうっとりし、
「瀬戸内気候」や「山陽」という単語を聞くと萌える女子であった。

会社員になった今、夏休みになると尾道に訪れ、独りでこの町と対話する。
「ふたり」で姉・千津子は不慮の死を遂げる。
その事故シーンのロケ地に花を供えるのが毎年の習わしだ。
(海岸通りの花屋の店員さんは元気だろうか。)

事故現場では、千津子のように夭折した人たちに恥じない生き方をせねば、と思いながら毎年手を合わせる。
他にもノスタルジック溢れるロケ地がてんこ盛り。
決して華やかな都会ではないが、文化の香りが強く息づいている、そんな町だ。

人が生活しているありふれた風景でも尾道マジックにかかれば、映画になる…そのぐらい風情があるんである。

ロケ地巡りの他に古寺巡りや、志賀直哉や林芙美子等の文学に纏わる土地巡りも楽しめる。
今年も例年通り、まずは広島駅まで行き、平和資料館を見学、
お好み焼きを食べてから山陽線で深夜に尾道入りをする。

本来は東京から向かい、福山駅で新幹線を降りて、在来線で尾道に入るのがツウ。
山々の景色から海のある尾道の景色へと、一気に開ける感動は天下一品らしい。

今年の尾道での四日間は、尾道散策は勿論、近くの島にも行くつもりだ。
夏休みまで、あと十日。

楽しみの日が近付くと、途端に時の流れが足踏みするのは何故だろう…。
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