ヒルトン小田原スパ&リゾート。
元々第三セクターが経営していたが、この不況で経営権をヒルトンに売った云々ということを以前経済番組でやっていた。
ヒルトンホテルでは、お日柄が良かったのだろうか、結婚式が何件か開催されていたもよう。綺麗に着飾った老若男女が行き交う。
スパは水着着用。
身長153センチの私はSサイズの水着をレンタル。
しか~し、腰骨が張っているため、なかなか入らない。
更衣室でモゾモゾしてしまった。
腰骨…?
いや、もしかして尻が垂れたのだろうか。
他の部分はパカパカゆとりがあるというのに…(特に胸…欝)。
館内には温水が張られたプールが多く点在していた。
大きい窓から降り注ぐ太陽の光が気持ち良い。
屋外に出ると、円形の温水プールがあった。
真ん中に噴水があり、極楽浄土という言葉がぴったり。
前方には海・海・海!
海無し県で生まれ育ったせいか、海を見ると激しく萌えてしまう。
右手には山。
少しの間に、山入端が一層刻々と濃くなる。
清少納言の「秋は夕暮れ」のフレーズが頭を回る。
彼女と季節を共感できた気がして嬉しい。
あっちは十二単、私は水着だけども。
夕暮れになると山って黒くなるんだね。
空は茜色に染まり、山と空は絶妙の色彩対比を奏で始めた。
流れに身を委ねながら、ぼんやり眺める。
円形プールの水中は微妙に流れがあり、縁につかまっていないと「ドンブラコッコ」と流されてしまう。箇所によっては、濁流がある。
縁につかまりながら、地元の「黒川の里 ふれあいプール」を思い出す。
下都賀郡及び宇都宮市南部で育った私と同世代の人は、夏休みに一回はあそこで泳いだはず。「流れるプール」の出現は、あの地域では画期的な出来事であった。
額に冷たい空気、首下は生温かい水。
ぷっは~。
極楽じゃ~。
ぬはははは…。
心地良い疲労は、明日目覚めるときっと活力になっているに違いない。