最近の帰省は、夜に実家に到着するというパターンが多い。
今回もそのクチで、日曜日の夕方にようやく荷造りをし始めた。
一泊二日の帰省でも、化粧品や着替などでけっこうな荷物になってしまう。
夕方まで、前日に録画しておいた「電車男」のビデオを観ていた。
一人のヲタク青年が電車内で酔っ払いに絡まれていた女性を救い、その後曲折を経て結ばれる主旨の作品だ。
彼はことあるごとに、見ず知らずのネット掲示板の住人たちに経緯を報告し、相談する。初めてデートをすることを報告した際、ヲサレ系になることを強く薦められて眼鏡からコンタクトレンズにした電車男。
嗚呼、また一人、貴重なメガネ男子が消滅してしまった。
おいたわしや~…と、テレビの前で残念がる私であった。
また、「殿方に生まれていたら、おそらく自分はあんな風になっていただろう」ということを観ながら確信した。
ヲタク要素に強くシンパシィを感じたのである。
しかし、私は頭が良くないことも自覚しているので、電車男のように電脳を極められずに中途半端なヲタクになっていただろう。
現在、一応女性として生きているわけだが、産まれる前は、母親に男の子だと思われていた。
母のお腹の中にいたとき、私は元気な胎児だったらしい。
マタニティ期間中の鬱憤をパチンコで晴らしていた母のお腹の中で、私は軍艦マーチの音楽に合わせて勢い良く活動していた。
その元気っぷりから「男の子だわ」と母親は確信したとのこと。
自分の胎教音楽が、モーツァルトでもバッハでもなく「軍艦マーチ」だったという事実を聞いた時は、衝撃を受けた。(なんせ、いまだに私はパチンコ処女なんである…!)
実家では湯船に浸かる。
よくテレビ等で見る胎児の姿は体育座りっぽい姿勢で映し出される。
少しぬるいお湯の中で体育座りをしていると、ふと、母の胎内に戻った居心地の良さを感じる。
時々、嫌なことや面倒なことに直面すると、私は母親の腹の中に帰りたいと切望する。
嫌なことも責任も憎しみも悲しみも悔しさも無い、まして呼吸や食事などの生命維持に関わることも全て臍の緒によって全て済まされていたあの時代。
羊水のようなお湯に包まれながら目を瞑り、暫し胎児時代に戻っていた。
聴こえたのは、軍艦マーチではなく、秋の虫の音。
胎内のようなまったりとした実家ライフを終え、明日からまた怒涛の一週間が始まる。
疲れたら、また胎児に戻ろう…♪
今回もそのクチで、日曜日の夕方にようやく荷造りをし始めた。
一泊二日の帰省でも、化粧品や着替などでけっこうな荷物になってしまう。
夕方まで、前日に録画しておいた「電車男」のビデオを観ていた。
一人のヲタク青年が電車内で酔っ払いに絡まれていた女性を救い、その後曲折を経て結ばれる主旨の作品だ。
彼はことあるごとに、見ず知らずのネット掲示板の住人たちに経緯を報告し、相談する。初めてデートをすることを報告した際、ヲサレ系になることを強く薦められて眼鏡からコンタクトレンズにした電車男。
嗚呼、また一人、貴重なメガネ男子が消滅してしまった。
おいたわしや~…と、テレビの前で残念がる私であった。
また、「殿方に生まれていたら、おそらく自分はあんな風になっていただろう」ということを観ながら確信した。
ヲタク要素に強くシンパシィを感じたのである。
しかし、私は頭が良くないことも自覚しているので、電車男のように電脳を極められずに中途半端なヲタクになっていただろう。
現在、一応女性として生きているわけだが、産まれる前は、母親に男の子だと思われていた。
母のお腹の中にいたとき、私は元気な胎児だったらしい。
マタニティ期間中の鬱憤をパチンコで晴らしていた母のお腹の中で、私は軍艦マーチの音楽に合わせて勢い良く活動していた。
その元気っぷりから「男の子だわ」と母親は確信したとのこと。
自分の胎教音楽が、モーツァルトでもバッハでもなく「軍艦マーチ」だったという事実を聞いた時は、衝撃を受けた。(なんせ、いまだに私はパチンコ処女なんである…!)
実家では湯船に浸かる。
よくテレビ等で見る胎児の姿は体育座りっぽい姿勢で映し出される。
少しぬるいお湯の中で体育座りをしていると、ふと、母の胎内に戻った居心地の良さを感じる。
時々、嫌なことや面倒なことに直面すると、私は母親の腹の中に帰りたいと切望する。
嫌なことも責任も憎しみも悲しみも悔しさも無い、まして呼吸や食事などの生命維持に関わることも全て臍の緒によって全て済まされていたあの時代。
羊水のようなお湯に包まれながら目を瞑り、暫し胎児時代に戻っていた。
聴こえたのは、軍艦マーチではなく、秋の虫の音。
胎内のようなまったりとした実家ライフを終え、明日からまた怒涛の一週間が始まる。
疲れたら、また胎児に戻ろう…♪