「あの子、気が小さいですねー」と、彼が私の知らないところで私のことを言いまくっているということは、だいぶ以前から知っていた。
そのことで動揺もしたし、悩んだりもした。
私をそう評価し、言及しているのが「社長」だという事実は、けっこう衝撃的であった。
業務上、去年の今ぐらいから、彼と毎日接するようになった。
それまで、彼の存在は神秘のベールで包まれていて、私みたいな小娘が知る由もない、どこか遠い人だった。
初めは緊張の連続で、彼に渡す書類を持つ手が震えた。
彼がいる部屋のドアをノックするときも、掌に人を書いて舐めていたぐらいだ。
そこまで私が緊張していたのは、やはり粗相があってはいけないという強いプレッシャーがあったからであろう。
しかし、当然完璧にはいかなくて、突き付けられた質問に答えられず、私と彼の間に沈黙が流れ、「試合終了」のホイッスルが書類の上を通過していったこともあった。
恐らくそのときの私の動揺っぷりが、私の印象を決定的にしたに違いない。
いつからだろうか、吉熊上司の社長への接し方を横目で観察するようにした。
状況を説明して、判断を仰ぐこと。
相談を持ちかけられても動じない。
分からなかったら「のちほど資料をお持ちします」との咄嗟の判断。
あと、念押し。
年の功という面を差し引いても、自信満々の吉熊上司の接し方は凄いと思う。
「学ぶ」の語源は「真似る」なんだよ、との実家の父の教えを信じるならば、やはり吉熊上司を真似ることから始めようか。
勿論、この小娘と吉熊上司の違いを意識し、それ相応の謙虚さを忘れずに。
あと、もう一つ。
大切な要素は、やはり自信だろう。
数字を徹底的に頭に入れて、準備を抜かりなくして、彼と接する。
「自信」って、当たり前だが「自分を信じる」って書く。
自分で信じられない自分を、一体誰が信じようか。
愛社精神というほど気恥ずかしいものではなく、そして大層なもんではないが、やはり私は社長を尊敬している。
小さい「気」ではあるが、いつか「元気玉」ぐらいにしてみせようではないか。
…スパーキングっ!
そのことで動揺もしたし、悩んだりもした。
私をそう評価し、言及しているのが「社長」だという事実は、けっこう衝撃的であった。
業務上、去年の今ぐらいから、彼と毎日接するようになった。
それまで、彼の存在は神秘のベールで包まれていて、私みたいな小娘が知る由もない、どこか遠い人だった。
初めは緊張の連続で、彼に渡す書類を持つ手が震えた。
彼がいる部屋のドアをノックするときも、掌に人を書いて舐めていたぐらいだ。
そこまで私が緊張していたのは、やはり粗相があってはいけないという強いプレッシャーがあったからであろう。
しかし、当然完璧にはいかなくて、突き付けられた質問に答えられず、私と彼の間に沈黙が流れ、「試合終了」のホイッスルが書類の上を通過していったこともあった。
恐らくそのときの私の動揺っぷりが、私の印象を決定的にしたに違いない。
いつからだろうか、吉熊上司の社長への接し方を横目で観察するようにした。
状況を説明して、判断を仰ぐこと。
相談を持ちかけられても動じない。
分からなかったら「のちほど資料をお持ちします」との咄嗟の判断。
あと、念押し。
年の功という面を差し引いても、自信満々の吉熊上司の接し方は凄いと思う。
「学ぶ」の語源は「真似る」なんだよ、との実家の父の教えを信じるならば、やはり吉熊上司を真似ることから始めようか。
勿論、この小娘と吉熊上司の違いを意識し、それ相応の謙虚さを忘れずに。
あと、もう一つ。
大切な要素は、やはり自信だろう。
数字を徹底的に頭に入れて、準備を抜かりなくして、彼と接する。
「自信」って、当たり前だが「自分を信じる」って書く。
自分で信じられない自分を、一体誰が信じようか。
愛社精神というほど気恥ずかしいものではなく、そして大層なもんではないが、やはり私は社長を尊敬している。
小さい「気」ではあるが、いつか「元気玉」ぐらいにしてみせようではないか。
…スパーキングっ!