世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

走り抜ける思い。

2007年02月09日 23時17分34秒 | Weblog
「あのさ。明日一緒に外出してくんないかな。大丈夫?」

昨夜、ブログの更新を終えた後、吉熊上司からそのような電話を受けた。
二人きり→説教(注意)…という展開が、過去の経験から頭をよぎる。
私に何か言いづらいことでもあるのだろうか。
私、何しでかしたんだろう。
…も、もしや、異動ー…!?ドキドキ。
そんなこんなで、昨夜はマイスリーにソラナックスを追加して熟睡(←一瞬で眠れた)。

今朝、会社に着くなり、吉熊上司に「よろしくね」とか言われた。
「新しい異動先に行ってもよろしくね」…というふうに聞こえてしまう。
ああ、ドキドキ。

午後、いざ出発。
彼と車で二人きりになるのは何年ぶりのことだろうか。
他愛のない会話が続く。
というか、緊張を解きほぐすための会話を必死に捻出する。
彼も何を話して良いか分からない様子だった。
私は世のOLに訊きたい…上司とこんな風に二人きりのときって、何を話すのか?と。

品川で『用事その1』。
凄い人混みだったので、疲れた。
名刺交換を何人もの人と行ったが、今、名刺を見返しても誰が誰だかわからん。

続いて銀座経由で兜町へ。
『用事その2』。
本日のメインイベントである。
私を同行させたのは、吉熊上司の業務(通称「投げ込み」)を引き継ぐためらしい。「俺、もう一緒に来ないから。ちゃんと覚えてね」と言われた。
一つ一つ丁寧に教えてもらった。
「今、自分がやるべきこと」のみに意識を集中させた。
…不思議とドキドキするのを忘れていた。

帰りの車中。
首都高を走り抜ける。
ビルにはネオンが灯り、その窓の奥で、人が働いているのが見える。

もしかして
もしかすると
私はこのビルの中で仕事をしている人になっていたかもしれない。
就職活動のときの選択次第で、そういう人生も有り得たかもしれない。

でも、そうしなかった。
そして、あそこではないここという場所で働いている。
幸い、私はここを居心地良く感じる。

運転している吉熊上司は、ずっと前を向いていた。

何を考えているんだろう。
長続きしない会話なんて、もう不必要に思えた。
静かな時間と、タイヤが道路の上を滑る音だけが我々を包んでいた。


とりあえず、今日学んだことを復習しよう。
次回、吉熊上司に「この子に任せて正解だった」と思わせたい。

帰りの喫茶店。
そんな思いと熱いラテが、胸に染み渡った。
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