連日、我がブログを読んでくださっている方はお分かりだと思うが、私はクマが好きだ。
最近、我が家にやってきた木彫りのクマ子はその特性故、一緒に就寝できない。
他のクマたちとはあたたかい羽毛布団にて一緒に寝ることができるのに…。
なので、帰宅後はクマ子を思いっきり抱き締めてあげている。
会社帰りのお父さんになったような気分である。
私の父は、私が幼少の頃、殆ど家にいなかった。
いつも残業か飲み会。
まだ週休二日制が整っていない時代だったため、土曜日を含め、平日は父と一緒にご飯を食べたことがないんである。
公務員の仕事は5時まで…彼にはそんな定説は存在していなかった。
おそらく、彼は今の私の1000倍ぐらいは疲れていたんではないだろうか。
帰ってきた父の車の音が聞こえると、パジャマ姿の私たち子供は、嬉しくて玄関まで迎えに出たものである。
ニュースステーションを見ながら晩酌をする父を囲んで、子供たちは今日あったことを父にペラペラ話した。母は炬燵に入りながら編み物をしていた。
小学館から出ている雑誌「小学〇年生」を毎月買ってきてくれた父。厚紙で製作する雑誌の付録が楽しみだった。それを疲れている父に「作って」とせがんだ我々。
子供って…残酷。
社会人になり、帰省する際、父に幾度となく訊いていることがある。
「仕事で疲れて帰ってきてさ、子供にまとわりつかれて嫌じゃなかった?」
タバコの煙を吐き出しながら言う私に父は
「子供たちがいたから仕事を頑張れたんだよ。可愛かったもの、子供」
と、いつも同じ返答をする。
ふーん。
そうなんだ。
私は、いつもそんな感想しか持たなかった。
でも、最近、分かったのだ!
彼の気持ちが。
私の帰宅を待っていてくれる者がいると、玄関前で疲れが消散するんである。
例え、待っているそれがクマだとしても。
父は来月、定年を迎える。
彼には感謝の気持ちでいっぱいだ。
最近、我が家にやってきた木彫りのクマ子はその特性故、一緒に就寝できない。
他のクマたちとはあたたかい羽毛布団にて一緒に寝ることができるのに…。
なので、帰宅後はクマ子を思いっきり抱き締めてあげている。
会社帰りのお父さんになったような気分である。
私の父は、私が幼少の頃、殆ど家にいなかった。
いつも残業か飲み会。
まだ週休二日制が整っていない時代だったため、土曜日を含め、平日は父と一緒にご飯を食べたことがないんである。
公務員の仕事は5時まで…彼にはそんな定説は存在していなかった。
おそらく、彼は今の私の1000倍ぐらいは疲れていたんではないだろうか。
帰ってきた父の車の音が聞こえると、パジャマ姿の私たち子供は、嬉しくて玄関まで迎えに出たものである。
ニュースステーションを見ながら晩酌をする父を囲んで、子供たちは今日あったことを父にペラペラ話した。母は炬燵に入りながら編み物をしていた。
小学館から出ている雑誌「小学〇年生」を毎月買ってきてくれた父。厚紙で製作する雑誌の付録が楽しみだった。それを疲れている父に「作って」とせがんだ我々。
子供って…残酷。
社会人になり、帰省する際、父に幾度となく訊いていることがある。
「仕事で疲れて帰ってきてさ、子供にまとわりつかれて嫌じゃなかった?」
タバコの煙を吐き出しながら言う私に父は
「子供たちがいたから仕事を頑張れたんだよ。可愛かったもの、子供」
と、いつも同じ返答をする。
ふーん。
そうなんだ。
私は、いつもそんな感想しか持たなかった。
でも、最近、分かったのだ!
彼の気持ちが。
私の帰宅を待っていてくれる者がいると、玄関前で疲れが消散するんである。
例え、待っているそれがクマだとしても。
父は来月、定年を迎える。
彼には感謝の気持ちでいっぱいだ。