世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

待ち人

2008年02月16日 22時04分39秒 | Weblog
連日、我がブログを読んでくださっている方はお分かりだと思うが、私はクマが好きだ。

最近、我が家にやってきた木彫りのクマ子はその特性故、一緒に就寝できない。
他のクマたちとはあたたかい羽毛布団にて一緒に寝ることができるのに…。

なので、帰宅後はクマ子を思いっきり抱き締めてあげている。

会社帰りのお父さんになったような気分である。

私の父は、私が幼少の頃、殆ど家にいなかった。
いつも残業か飲み会。

まだ週休二日制が整っていない時代だったため、土曜日を含め、平日は父と一緒にご飯を食べたことがないんである。

公務員の仕事は5時まで…彼にはそんな定説は存在していなかった。
おそらく、彼は今の私の1000倍ぐらいは疲れていたんではないだろうか。

帰ってきた父の車の音が聞こえると、パジャマ姿の私たち子供は、嬉しくて玄関まで迎えに出たものである。

ニュースステーションを見ながら晩酌をする父を囲んで、子供たちは今日あったことを父にペラペラ話した。母は炬燵に入りながら編み物をしていた。

小学館から出ている雑誌「小学〇年生」を毎月買ってきてくれた父。厚紙で製作する雑誌の付録が楽しみだった。それを疲れている父に「作って」とせがんだ我々。
子供って…残酷。


社会人になり、帰省する際、父に幾度となく訊いていることがある。

「仕事で疲れて帰ってきてさ、子供にまとわりつかれて嫌じゃなかった?」

タバコの煙を吐き出しながら言う私に父は
「子供たちがいたから仕事を頑張れたんだよ。可愛かったもの、子供」
と、いつも同じ返答をする。

ふーん。
そうなんだ。

私は、いつもそんな感想しか持たなかった。

でも、最近、分かったのだ!
彼の気持ちが。

私の帰宅を待っていてくれる者がいると、玄関前で疲れが消散するんである。
例え、待っているそれがクマだとしても。

父は来月、定年を迎える。

彼には感謝の気持ちでいっぱいだ。
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綺麗すぎるリズム

2008年02月16日 22時04分05秒 | Weblog
土曜出勤。

夕方、社長にホウレンソウをした。

しかし、逆襲され、なんかよく分からないことを訊かれた。
え?
それ、日本語?みたいな。


…?

固まる私。

思わず吉熊上司に電話をパスした!
怖かった。
山小屋でクマに夜襲された気分だったぜ。危機一髪。


嗚呼、長かった一週間が終わった。

毎朝、ブローをしながら
「昨日も同じような時間に同じことしてたなあ。いや、一昨日も、その前も…」
と思っていた。

仕事も毎日予算。

スクラップ&ビルド、前々期から前期への経費の増減率、各部から上がってきた予算…それらを踏まえて私はベストな数字を出さなくてはならない…のだが、なかなかなんとも…。


毎日のグラデーションが整っていると安心できる。
リズムが狂うと、対処方法を色々と考えなくてはならず、とても面倒臭い。

しかし、あまりにも綺麗に整いすぎていると、それはそれで気持ちが悪い。

「昨日も同じ時間同じことをしていた」
そんな風に生きていたら己の成長性というものが見込めないんではないだろうか。
私自身の鮮度が落ちてしまうのではないだろうか。

そんな苛立ちを秘めながらも、きっと同じリズムを保ちつつ、一週間という一小節を私は奏でるのだろう。
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