朝8時00分起床。
遮光カーテンを開けると、目の前には尾道水道が広がる。
毎年、この瞬間を楽しみにしている。
駅から徒歩15分もあるこのホテルを選んでしまう。
朝ご飯はしっかりと!これぐらい食べないと尾道の坂道を歩けない。
10時00分、キーをフロントに預け、外出。出た瞬間に感じたことは、日差しが痛い!
毎度同じく、尾道を反時計回りに歩くことにする。
まずは熊野神社★クマの神社。傘幅ほどしかない路地の突き当たりにある小さな神社。今年も来られて良かった。ね、吉熊。くまくま。
浄土寺で一休みをし、映画「ふたり」の事故現場ロケ地に向かう。あの映画を観なければ私は尾道に興味を持たなかったと思う。今年も北尾千津子に合掌。
市立図書館で休憩をし、西国寺へ。
髪をかきあげると海からの蒼い風が首筋に抜けていく。気持ちが良い。
しかし、腕には結晶が…!自分塩?
金剛院の重軽さんに挑戦。願いを反芻しながらこの石像を持ち上げ、軽く感じたら願いは叶うらしい。…軽かった。ええ、軽かったと思いたい…。
大山寺のサル。「みてご猿、いうてご猿、きいてご猿、まえむき猿でご猿」日光の3サル「見猿・言わ猿・聞か猿」の対極をいっている…。
尾道で一番好きな寺・御袖天満宮へ!牛の石像に癒される。口角が上がっている牛さん。カワユス。
この石段は映画「転校生」で男女が入れ替わるシーンで使用された。この景色が好き。一段一段が一枚の岩でできている。しかし、わざと一番上の段だけ継ぎ足してある。何事にも完全ということはあり得ない、という謙虚さの表れだそうだ。
その右手に小さな神社を発見。「桃咲稲荷神社」というらしい。名前が愛らしい。
菅原道真が腰掛けた岩が祭ってある隣の道。
大林宣彦監督が書いた文字。人懐っこい字体。
艮神社で猫にゃんと戯れる。昨年はたくさん猫にゃんに遭遇したんだが、今年は少なかった。暑いのできっとどこかに隠れているんだろう。ニャー。
天寧寺海雲塔の裏をちんたらと歩く。
千光寺へ。今年も登りきった!!
お決まりの絵馬。
展望台からの眺め。絶景なり。これぞまさしく瀬戸内海。
4年くらい前から気になっていた尾道城。ついに近づいて見ることができた。観光用に造られた城で今は廃墟。シャチホコが一つ無いのが気になる…。
疲れたのでロープウェイで下る。鳥になった気分。
商店街を歩く。
Qちゃん健在。
商工会議所。ここでクイズに答えて、「クイズ尾道博士」の認定書をゲットした(ABCコース、全て制覇!)。
和製ガウディと呼ばれている不思議な三階建ての建造物。
映画「ふたり」ロケ地。変哲のない電信柱だが、あの映画に想いがある人にとってはまさに神の地点。
ディープゾーン。誰ともすれ違わない。蝉時雨だけが響き渡るノスタルジックな空間。
夏の午後の陽が烈しく照りつけているその町は、妙に森閑とした空気が漂っていた。
朝から何も食べていなかったので、はらぺこ。ラーメンを食する。いつも「つたふじ」と悩むのだが、結局は「朱華園」。昼過ぎに見たときは30メートルぐらいの列ができていた。夕方5時になっていたので、20分少々で入店することができた。小魚のだしがイイ。背脂のぽにょぽにょがたまらん!でもさっぱり味。餃子は…宇都宮の方が…(以下省略)
海辺を散策。渡船で向島まで行き、また帰ってくる。わずか10分の船旅。錆色の風景が旅情を盛り上げる。山のかなたの上の空。一筋、帯を流したかのように夕映えに暮れ残っていた。
変な殿方に声を掛けられた。一緒にご飯をしましょうという旨を述べてくる。しかもしつこい!!!
「傷心の旅なので一人になりたいのです」
ということを言い放ち、解放された。
傷心…いつ傷を負った?自分。
ホテルに帰って、晩酌。旅は靴ずれ、夜は寝酒。肴は桂馬蒲鉾商店のかまぼこ。まいうー。
尾道の旅で思うこと。それは「ちょっと道を外れてもいいんじゃね?」ということである。目的地に向かい歩いていても趣のある路地があるとそちらの方に行ってしまう。でも、結局、ちゃんと目的地に到着できる。人生でも、道に外れたり間違いを起こしても、きちんとした目的があれば、リベンジができるんではなかろうか。その勇気を尾道からは毎年もらえている。
ふたり ---ending---
遮光カーテンを開けると、目の前には尾道水道が広がる。
毎年、この瞬間を楽しみにしている。
駅から徒歩15分もあるこのホテルを選んでしまう。
朝ご飯はしっかりと!これぐらい食べないと尾道の坂道を歩けない。
10時00分、キーをフロントに預け、外出。出た瞬間に感じたことは、日差しが痛い!
毎度同じく、尾道を反時計回りに歩くことにする。
まずは熊野神社★クマの神社。傘幅ほどしかない路地の突き当たりにある小さな神社。今年も来られて良かった。ね、吉熊。くまくま。
浄土寺で一休みをし、映画「ふたり」の事故現場ロケ地に向かう。あの映画を観なければ私は尾道に興味を持たなかったと思う。今年も北尾千津子に合掌。
市立図書館で休憩をし、西国寺へ。
髪をかきあげると海からの蒼い風が首筋に抜けていく。気持ちが良い。
しかし、腕には結晶が…!自分塩?
金剛院の重軽さんに挑戦。願いを反芻しながらこの石像を持ち上げ、軽く感じたら願いは叶うらしい。…軽かった。ええ、軽かったと思いたい…。
大山寺のサル。「みてご猿、いうてご猿、きいてご猿、まえむき猿でご猿」日光の3サル「見猿・言わ猿・聞か猿」の対極をいっている…。
尾道で一番好きな寺・御袖天満宮へ!牛の石像に癒される。口角が上がっている牛さん。カワユス。
この石段は映画「転校生」で男女が入れ替わるシーンで使用された。この景色が好き。一段一段が一枚の岩でできている。しかし、わざと一番上の段だけ継ぎ足してある。何事にも完全ということはあり得ない、という謙虚さの表れだそうだ。
その右手に小さな神社を発見。「桃咲稲荷神社」というらしい。名前が愛らしい。
菅原道真が腰掛けた岩が祭ってある隣の道。
大林宣彦監督が書いた文字。人懐っこい字体。
艮神社で猫にゃんと戯れる。昨年はたくさん猫にゃんに遭遇したんだが、今年は少なかった。暑いのできっとどこかに隠れているんだろう。ニャー。
天寧寺海雲塔の裏をちんたらと歩く。
千光寺へ。今年も登りきった!!
お決まりの絵馬。
展望台からの眺め。絶景なり。これぞまさしく瀬戸内海。
4年くらい前から気になっていた尾道城。ついに近づいて見ることができた。観光用に造られた城で今は廃墟。シャチホコが一つ無いのが気になる…。
疲れたのでロープウェイで下る。鳥になった気分。
商店街を歩く。
Qちゃん健在。
商工会議所。ここでクイズに答えて、「クイズ尾道博士」の認定書をゲットした(ABCコース、全て制覇!)。
和製ガウディと呼ばれている不思議な三階建ての建造物。
映画「ふたり」ロケ地。変哲のない電信柱だが、あの映画に想いがある人にとってはまさに神の地点。
ディープゾーン。誰ともすれ違わない。蝉時雨だけが響き渡るノスタルジックな空間。
夏の午後の陽が烈しく照りつけているその町は、妙に森閑とした空気が漂っていた。
朝から何も食べていなかったので、はらぺこ。ラーメンを食する。いつも「つたふじ」と悩むのだが、結局は「朱華園」。昼過ぎに見たときは30メートルぐらいの列ができていた。夕方5時になっていたので、20分少々で入店することができた。小魚のだしがイイ。背脂のぽにょぽにょがたまらん!でもさっぱり味。餃子は…宇都宮の方が…(以下省略)
海辺を散策。渡船で向島まで行き、また帰ってくる。わずか10分の船旅。錆色の風景が旅情を盛り上げる。山のかなたの上の空。一筋、帯を流したかのように夕映えに暮れ残っていた。
変な殿方に声を掛けられた。一緒にご飯をしましょうという旨を述べてくる。しかもしつこい!!!
「傷心の旅なので一人になりたいのです」
ということを言い放ち、解放された。
傷心…いつ傷を負った?自分。
ホテルに帰って、晩酌。旅は靴ずれ、夜は寝酒。肴は桂馬蒲鉾商店のかまぼこ。まいうー。
尾道の旅で思うこと。それは「ちょっと道を外れてもいいんじゃね?」ということである。目的地に向かい歩いていても趣のある路地があるとそちらの方に行ってしまう。でも、結局、ちゃんと目的地に到着できる。人生でも、道に外れたり間違いを起こしても、きちんとした目的があれば、リベンジができるんではなかろうか。その勇気を尾道からは毎年もらえている。
ふたり ---ending---