世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

世界で最も偉大なロリータのパーティ

2011年10月23日 | Weblog
嶽本野ばら先生を知ったのは2001年、雑誌「美的」のコーナーだった。先生は読者からの相談にアドバイスをしていたのだが、その答えが独特で常識に囚われないぶっ飛び方をしていて、私は衝撃を受けた。気づいたらあのコーナー読みたさに美的を買っていた。
2004年、映画「下妻物語」を封切りの日に見た私。すっかりハマった私は毎週水曜日のレディースデーには銀座シャンテに下妻物語を観に行った。通算4回ぐらい映画館で観た。その上DVDを買って年に一度ぐらいの割合で観ている。ロリータ・桃子とヤンキー・イチゴのやりとりがたまらなく好きだ。ジャスコ、貴族の森といった地域性の高いネタも私の笑いのツボだった。

嶽本先生の作品は大体読んでいる。胸の奥を掴んで離さない何かが潜んでいる。
「下妻物語」も好きだけど、「十四歳の遠距離恋愛」は思い出しただけで泣ける。
コンタクトレンズが乾いたときなど、あの作品を思い出して目玉をうるおしている。

先生のサイン会は3回ほど行った。
私はいつも吉熊と行っているのだが、いつも優しく接してくださる。

といっても私はロリータのお洋服は1枚も所持していない。

今日もOLちっくなシフォンのブラウスにツイードのスカート、黒ストッキングとパンプスといったイデタチで下妻に参上。
これが私の好むファッションなのだから仕方がない。
こんな自分でもロリータ(及びその根底に宿る精神)と何かしらの共通項があるのだと信じている。

上野→北千住→守谷→下妻…といったルートにて。2時間ぐらいかかった。

今日は「世界で最も偉大なロリータのパーティ」が下妻で開催される。

『下妻市では現在、竜ヶ崎桃子を探しています。
ヒミコの娘だと名乗って下妻を飛び出してから7年が経ちました。
彼女はフリルいっぱいの服を着て日本中を旅しているようです­。
もし、彼女が見つからなかった場合・・・
我々は10月23日に世界中のロリータを下妻市に集め、
第二の竜ヶ崎桃子を選び、プリンセス オブ ロリータとして認定します。
世界中のロリータ諸君、10月23日に下妻に集まってください!』

特別審査員
☆青木美沙子さん
☆嶽本野ばら先生
☆BABY,THE STARS SHINE BRIGHT☆礒部社長および専務


青木美沙子 主演 "The World's Grandest Party of Lolita" プロモーションビデオ




ということで。



下妻駅に到着。
たしか2004年にもここへ来て、タクシーで下妻物語の聖地(ロケ地)巡りをしたことがある。


タクシーで会場「砂沼サンビーチ」へ。
運転手さんは
「今日はヒラヒラした服のお嬢さんがたくさん来ててびっぐりだ~」
と言っていた。


会場入り。
露店も出ていて祭りといった雰囲気。
そして多くのロリータさんたちが壇上にいた。




青木美沙子さんには神々しいオーラが漂っていた。
お人形さんのようだ。いくら見てても見飽きることがない。
同じ人類には見えない。綺麗すぎる。


ファッションショー。


見事、第二の桃子に選ばれた方。
立ち居振る舞いがとても美しくて見とれてしまった。
野ばら先生からご祝辞。


最後は記念撮影。
会場に来ていたロリータの皆様も壇上へ。
圧巻。




今日、私は「下妻物語」を持参し、電車内で読んでいた。
会場内にいる野ばら先生に「お仕事中にすいません」と断り、そこにサインをしていただいた。
おばさんになるとけっこう大胆になれるものである。
感無量。



そして念願の「うさくみゃ」を我が家に迎え入れることができた。
うさくみゃはクマで、うさぎ耳のフードを着用している。
BABY,THE STARS SHINE BRIGHTのブースで購入♪
可愛い…。
可愛いすぎて全米が泣いた。
吉熊にまたガールフレンドができた。



会場には下妻物語に出てきたおばあさま秘蔵のスクーター「ホンダDJ-1」も。





とても愛らしいロリータさんに写真を撮らせていただいた。
可愛くて、つい声を掛けてしまった。
ファッションショーで私が一番惹かれたお洋服。
いいなあ。こういうの、着てみたいなあ。
この黒いクマさんも可愛い。
吉熊もご満悦。


下妻駅まで歩く。
40分ぐらい。
老体に鞭打ちまくり。しかも今日も蒸し暑く、汗かきまくり。

途中、クマさんの看板を発見。


東日本大震災で被災したのだろうか。
数軒のお家の屋根は青いビニールシートで覆われていた。


再び下妻駅。


作中ではこんな感じ。


小山経由で宇都宮の実家に。
滞在時間2時間。
母ヨーコたんの煮込みハンバーグが激うまだった。
大好物の鮎も!!


煮込みハンバーグは本人も自信作だと称していた。
なるほど、美味しい。愛情がこもっている。


宇都宮市内に住んでいる弟もやってきた。
久々に話せた。


今日の移動距離は軽く200キロを超えていると思う。
自分でもよく下妻まで行ったなと思う。
しかし、行って本当に良かった。

今も下妻物語がこんなに愛されていることを確認できたから。


下妻物語での桃子の台詞を今まで信じて生きてきた私。
今日の日記はその言葉で締めくくりたいと思う。



人間は一人なの
一人で生まれて
一人で考えて
一人で死んでいくの

人は一人じゃ生きられないなんて
だったら私は人じゃなくていい
ミジンコでいい
寄り添わなきゃ生きられない人間よりも
ずっとずっと自立してるもの



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