世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

灰色の春

2014年12月15日 23時21分06秒 | Weblog
私の今年一年を象徴する音楽。
映画「かぐや姫の物語」で流れていた曲「天人の音楽」。

「天人の音楽」を作ってみた(かぐや姫の物語より)


あの作品は、天に帰ること=死という位置付けが大きな主題になるわけだが、そのシーンでこの音楽は大きな役割を果たすことになる。
凄く悲観的なシーンでこんな華やかな曲を流すだなんてと最初はびっくりしたのだが、スイカに塩的な手法によりスイカの味が甘みを増し、それがやみつきになるように、今ではあのシーンにあの曲以外は考えられない。

同時に、この曲は今年の春をまざまざと思い出させる。
長年同じフロアにいた2人が辞めざるを得ない状況で退職をした。
窓の外は春の穏やかな空気や光や花の香りが漂っているのに、社内にはどんよりとした雰囲気がたしかにあった。
梅の香りが漂う中で状況に耐え切れずに飲み込んだ涙の味、そしてやるせない気持ちをこの曲は私の中で無情という響きで代弁していた。悲しいほど私の心でリンクした。

かぐや姫は月の世界に帰りたくなかった。
しかし天人の迎えにより抗えない力で去らざるを得なかった。

会社を辞めたのは彼らの意思だ。
しかし辞める方向に向けたのは他でもない外からの力が働いたからだとあの状況を鑑みて今も私は思う。


会社を辞めることと死は安易に結び付けてはいけないことなのかもしれない。
しかし、退職は中年社員(一家の大黒柱)と15年近くいたパートさんの人生を大きく変えたのだと思うと、会社員生活の死という意味においては、やはり通ずるものがある。

彼らが退職を決めた後。
引継ぎ等でバタバタしていた時期。
…次は私?と背中にナイフを当てられたような気持ち。
…彼女の仕事はやはり私に来るのかという落胆。
…もう会えなくなるのかという寂しさ。

胸を締め付けられるようなあのエグさは恐らく死ぬまで忘れないと思う。ぎりぎりの精神状態で送った春。
慌しく引継ぎをし、彼らに「ありがとうございました。お世話になりました」を言うのが精一杯だった。

この曲を聴く度に、2014年の灰色の春を思い出してしまう。


ボーナス支給日

2014年12月15日 22時38分49秒 | Weblog
ボーナス支給日。
この日は社長のスピーチがある。
各部署で割り振られた仕事に励むようにというお話である。
そして吉熊上司から給与明細をいただく。
金額的に若干上がっていたかな~という感じである。ホクホク。
評価を真摯に受け止め、金額と相談しながら未来予想図を展開。

昔は「これであれを買おう」という欲求があったのだが、今は将来が怖くてなかなか爆発的な消費欲求は起きない。
でも新しいスーツは欲しいかな。あ、パンプスもね。そうそう、指輪も欲しい!いや、イヤリングも・・・。
果てしないもの それは欲望~♪って井上揚水も歌っていたので仕方があるまい。
あと、これも欲しい。

クマった時の神(髪?)だのみ お守りキーホルダー
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/579833.html

クマの抜け毛を再利用したキーホルダーらしい。

かわいいなあ。


朝礼の後、社長は出張へ。
今回の彼の旅程表、私が作成及び手配をしたものである。
社長の案で、従来の手法よりコストを抑えた手法を取った。
彼が乗る飛行機の発着をネットで見守りつつ、経費分析を進めた。
今日もとても多忙であった。



残業後、クリーニング店に寄り、それから弁当屋でカキフライ弁当を買った。
本当は焼肉弁当にしようか迷ったのだが、昼に肉を食したのでカキフライにした。
カキフライは大好物である。噛み締めると甘い汁がじゅわっと口内に広がるときの、あの至福といったら…。昇天。


そして、先月、妹にもらったディズニーリゾートのお土産のチョコレートをデザートに。
アリスの絵柄が可愛くて食べるのを躊躇していたのだが、まあ今日はおめでたい日なので。
吉熊は「やっと食べる気になったんだね」と呆れ顔。


上品な甘さにほっぺが落ちていく。


さて、いただくもんいただいたし、明日からもこぴっと仕事をしよう。6日連続出勤を乗り切る。・・・忙しい。
明日の朝は雪(みぞれ?)が降るらしい。


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