世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

充実した休日1(冬牡丹)

2016年01月16日 23時35分00秒 | Weblog
上野・東照宮のぼたん苑へ冬牡丹を見に行った。
実は先週に行きたかったのだが、時間が無かったのと天気が悪かったので今日にした。
今朝は10時に起床。
今日は充実した日にしようと、昨日は早々と寝たのが奏功し、私にしては珍しく早起きに成功した。

牡丹は中国を原産国とする花で、古来より「百花の王」と呼ばれてきた。薬用に観賞用に広く親しまれてきて、日本には奈良時代に伝来。「枕草子」「蜻蛉日記」にも登場している。
多くの品種が生み出されたのは庶民の園芸文化が花開いた江戸時代のこと。

牡丹には早春と初冬に咲く二期咲きの品種がある。
このうち低温で開花した冬咲きのものが「寒ぼたん」と呼ばれている。気候に大きな影響を受けるため、着花率は2割以下。

それに対して、春と夏に寒冷地で開花を制御し、秋に温度調整して冬に開花させるという特殊な栽培の技術を用いて咲かせるのが「冬ぼたん」である。

藁囲いの中で楚々と咲く花に魅了された。


藁の隙間から差し込む光が花弁に落ちてなんとも優美である。




吉熊も見とれていた。


黄色の牡丹。


ナンテンと牡丹。


貴婦人といった感じだ。


花粉がたくさんついている。


五重塔と蝋梅をバックにして。


蝋梅の甘い香りって嗅いでいると幸せな気分になる。この時期の醍醐味の一つと言っても過言ではない。













三つ又、グロテスク!!



俳句コーナー。


去年、後藤健二さん殺害事件の後、ここで外国人観光客のおじさんが「後藤さん お前の夢は 咲いてるよ!」と詠んでいるのを見て、泣いてしまった。
あれから一年か。早い。

私は
「夢つつむ 夢を見つつ 寒ぼたん」
と詠んだ。


この幾重にも重なった花びらの中には秘め事があるに違いない。




「ひらききり 冬の捨身の 白牡丹」
・・・胸に響いた。



ずっと眺めていたいほど綺麗。




天女の衣のよう。
いいなあ、牡丹。


「おやゆび姫はいるかな?」








入苑料700円とちょっとお高めなのだが、これだけ見ごたえのある牡丹を手入れする労力を考えれば仕方が無いと思う。
すっかり大満足。

東照宮をチラ見。
ゴージャス。





牡丹に心を清められ、大宮へ急ぐのだった。


充実した休日2(「天体ショーを見に行こう-日食を前に-」)

2016年01月16日 22時55分59秒 | Weblog
大宮へ。
さいたま市宇宙劇場へ、国立天文台副台長 渡部潤一先生の講演会に行ってきた。






宇宙劇場、大好き。
満身創痍のはやぶさが・・・!!
ソーラーパネルがしなってる!!



KAGAYAさんの絵に癒される。


水瓶座との2ショット。



渡部先生の講演会は何度か拝聴していて、直近では昨秋のジュンク堂で開催されたトークショーに行った。
テレビにも度々お出になっていて、昨日もニュース番組で見た。


今日は天体ショーについて。


プロローグ
昨年は、はやぶさ2のスイングバイ、あかつきの起死回生をかけた起動投入(メインエンジンを使わずに姿勢制御装置でのみ)に成功などがあった。
日本は資源が乏しいので、人が資源になる。


・予測できない天体ショー
2013年2月のロシア・チェリャビンクスの隕石落下。その際の動画を幾つか見せてくれた。


・予測しにくい天体ショー
2013年のアイソン彗星。発見時の明るさから大彗星になると期待されていた。しかし実際には太陽に接近する直前から急に暗くなり、筋雲のような姿になってしまった。
その際、自身が出られたNHKニュース映像を出して裏話を面白おかしく話されていた。


・予測できる天体ショー
起動計算のみで予測される天体ショーは、現代では秒単位の正確さ。
日食や月食はまさに好例。
2012年の金環日食もそうだが、もっとも感動的なのは皆既日食。
黒い太陽とその回りに出現するコロナ、ダイヤモンドリング。

皆既日食の中継で、一緒に解説していたアナウンサーがあまりの感動で、途中から言葉を失ってしまい、「わあ~」「綺麗」しか言わなくなったので、自分が一生懸命に喋ったと渡部先生。

その際の動画を発見。

46年ぶりの皆既日食




2016年3月9日にはインドネシアで皆既日食が予測されている。
日本では部分日食になるそう。

某H社でインドネシア皆既日食ツアーがあり、そのことにも触れていた。

そしてお決まりの著書の宣伝コーナー!!
「宇宙を知るためにはこんな本がありますよ」と言う語りで爆笑が起きた。


ユーモアを交えつつ、分かりやすく噛み砕いて話してくださった。

ちょうど今は星が綺麗な時期。
先生が仰るには10万年以内に超新星爆発をするというベテルギウスもぎらぎらと輝いているのが見える。
変光性なもんでぎらぎらっぷりも時期によって変わるらしい。



充実した休日3(映画「パディントン」)

2016年01月16日 22時54分52秒 | Weblog
浦和で下車し、映画「パディントン」を鑑賞。

劇場でパディントンと吉熊の2ショット!!

吉熊「こんにちは。パディントンさん」



くまのパディントン / Paddington 予告編



ストーリー:ある日、大都会ロンドンのパディントン駅に、真っ赤な帽子がトレードマークの小さなクマが降り立つ。南米ペルーの奥深いジャングルから長旅の末ようやくイギリスまでたどり着いた彼は、右も左もわからない状態だった。思い切って丁重な態度で通行人に語りかけるものの、言葉を話すクマに反応してくれる人はおらず……。(シネマトゥデイ)


クマ好きの私。前々からかなり楽しみにしていた。
CGを駆使した子供向けの作品かと思っていたのだが、なんのその。大人も楽しめる。

文句の付けようが無いぐらい100点満点の完成度の高さだった。
無駄なシーンがなく、ぐいぐい引き込まれる。
随所に宝石のように散りばめられたシーンが伏線となっており、完全にノックアウトされた。


時間とお金を使って見て間違いなし。


・冒頭の地震のシーン。座席に伝わる震動でドキドキしてしまった。

・エンディングがいい。また作中、随所で流れる音楽も手が込んでいる。

・テッドと対極にあるパディントンの礼儀正しさに脱帽。テッドは葉っぱでキメていたが、パディントンはマーマレードでキメていた。

・ニコール・キッドマンが特にハマり役だった。妖しくて美しい。お父さん役も英国紳士で素敵。

・ハト、ぐっしょぶ。あと「老グマホーム」という響きに笑ってしまった。

・家族の絆などといった臭い話はちょっとね・・・と思っていたが、違和感なしに私の心に入ってきた。

・眉毛がないクマの表情をどう表現するのかも楽しみの一つだった。
目の上にあるうっすらとした毛の流れが眉の役割を果たし、また口角の上下で喜怒哀楽を表現していた。秀逸。


矛盾や疑問が残らず、すっきりとした気持ちで映画館を出られる奇跡のような作品だった。



今日は早起きしたおかげでとても充実した一日を送ることができた。
早起きは三文の徳っていう言葉を実感した。
いい夢見られそう。




コメント (2)