世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

夏の尾道

2021年08月04日 | Weblog
他部署の若人と話すとびっくりすることが多い。
「すごくよく分かる」「心から共感する」という意味で「わかりみが深い」という言葉を聞いたときは「え?何それ?」と混乱してしまった。

「今日暑いですよね」
「ねー。かき氷とか食べたいですよね」
「あー、わかりみが深いですう」
という感じで。

こうやって自分は時代に取り残されていくのだろう。
ジェネレーションギャップ、おそロシア。


今日は暑かったのでポニーテール。
蝶々がとまるほど、私の脳内はお花畑状態だ。


それにしても、本当に暑い。

10年ぐらい前の夏休みは、毎年尾道に行っていた。
あの町を朝から夕暮れまでひたすら歩いていた。
今考えると信じられない。
若かったというかちょっとした変態である。
35℃ぐらいの炎天下、高低差があるあの町を飽きることなく練り歩いていたのだもの。
当然、ホテルに戻るころには全身にザラザラとした汗の結晶ができている。
それでも懲りることなく毎年毎年、尾道に行くことが楽しみだった。

以来、夏=尾道と脳に刻印されていて、今日みたいな陽気の日は、必ず尾道に思いを馳せるようになった。
細い坂道をに降り注ぐ日差しの香り、ポンポン船のエンジンのにおい。
御袖天満宮を登り切って尾道水道へと振り返ったときの高揚感、そこで感じる風の心地よさ。

暑いのは辛いけれども、あのぐらい綺麗な景色の中に居られるのならば、暑さなんてどうでもよくなっちゃう。
またいつか、あの強烈な「夏」を味わいたい。

ということで今日の曲は「ノヴェレッテ,」

シューマン: 8つのノヴェレッテ,Op.21 1. 第1番 ヘ長調 Pf.藤井隆史:Fujii,Takashi



私を尾道の虜にさせた大林宣彦監督の映画「ふたり」に出てくる。



中学時代に通っていたピアノ教室の先生にこの曲のことを述べたら「なんで知ってるの?」と驚かれた。
「弾きたいならば教えるよ?」と言われたけれども、自信がなくてモゾモゾし、終了。
苦い思い出が蘇る…。


今日は野暮用があり、銀座へ。
20時を過ぎると夕食難民になる。
北海道のアンテナショップ「どさんこプラザ」で総菜を購入。


大幅値下げされていて、美味しさ倍増。

水曜日なのに飲んじゃった。


まだ空腹だったので明日の分だったおにぎりも食べちゃったお!!
具は味噌っぽい何かだった。



明日もきっと暑いのだろう。
日常の中に「尾道み(尾道っぽさ)」を探しつつ、蝶々を宿すほどの脳内お花畑状態であるが与えられた仕事はしっかりこなそうと思う。