世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

前期比200%増!

2023年06月02日 | Weblog
心療内科デー。
待ち時間2時間半。
ネットの世界では「台風の日をコロッケ買う」というテッパンネタがあるが、私には「心療内科通院前には駅そばを食べる」という習慣がある。

駅そばの店員さんにすっかり顔を覚えられており、言わずともネギを多めに入れてくれる。
ありがたい。

待ち時間は山本文緒先生の「自転しながら公転する」を読み進めた。
茨城のアウトレットモールのアパレルで働く女子が主人公の話でとても面白い。
林真理子先生が「読んでよかったと思えた」と仰っていたのでこれから話がどのように展開するのかがとても楽しみである。

さて診察。

人事異動があり、新天地はとても居心地が良いことを報告。
引継ぎは大変だが、ありがたい人事異動の恩返しだと思い、頑張っている旨も言い添えた。
クマ医師は心から喜んでいた。
もし今後も卑劣な嫌がらせなどがあったら、今の上司に可及的速やかに尚且つ冷静に報連相せよとのこと。
「油断しないでくださいね。『引継ぎ』を使ってあなたをダラダラといじめようとする相手の魂胆が見えます。引き続き、巻き込まれるな、惑わされるな、ですよ?感情的になる前に今の上司に相談してくださいね」と念を押された。

クマ医師の顔を見ると安心する。
つい、「先生、…疲れた~」と謎の感想を述べちゃったりしてしまったが、そんな患者なんてたくさんいるっぽく、クマ医師は「うんうん」と頷いていた。
クマ医師が然程心配していないのは、きっと、私の表情が以前よりも生気を宿しているからだろう。

今日は処方なし。

私の後には患者さんが二人待機していた。
みんな雨の中、お疲れさま。…って私もか。

月末月初と異動が重なりカオスな一週間だったが何とか乗り越えることができた。
笑顔、前期比200%増!

今も雨の音が聞こえる。
今夜はピアノの詩人・ショパンの「雨だれ」を聴きながら眠ることにしませう。

前奏曲 作品28の15「雨だれ」 ショパン


降り注ぐ雨音がピアノの連打で巧みに表現されている。転調も気持ちいい。